会社の体質は変わらない

魚に「鳥のように空を高く飛べ」といっても無理ですよね。

逆に鳥に向かって「深海魚のように海底で生きろ」と言っても出来るわけありません。

美しく咲く花に向かって「動物のように歩け!」と命令しても不可能ですよね。

人間関係も同じです。

家族、友人、同僚、上司、後輩、「おまえのこういうところが気に食わないから変えろ!」と言っても絶対に変わりません。

他人を変えることは出来ません。変わるとしたら自分だけです。

それと同じで、今、あなたが働いている会社の企業風土、体質が気に入らないから「変われ!」と言っても絶対に変わらないはずです。心当たりはありませんか?

他人を変える努力は虚しいだけです。結果が伴わない行為に心血を注ぐのは無駄な所業の極致です。

企業も生き物と同じで「遺伝子」というか「性質」「特性」のようなものがあります。これは起業が設立された経緯、創業者の考え方。そういったものが色濃く反映される形になります。

今まで、会社をより良くしよう。職場環境を改善しようと、あなたは努力してきたかもしれません。結論から言うと、これは無理です。

仮に、あなたが会社の社長で、なおかつ株式についても過半数を握っているというならば話は別ですが、会社の経営権もないくせに会社を変えようなんて、私に言わせれば「おこがましい」の一言です。
「文句あったら株主にでもなってみやがれ」と言いたくなります。

あなたは「賃金」をもらって働く、所詮、「会社の犬」です。株式を持っている、あるいは経営権を持っているならば「会社の飼い主」かもしれませんが。

イワシに「タカのように空を高く飛行しろ!」と言っても不可能なように、世の中には変えられないものあるのです。

あなたも遺伝子を持っています。父親と、その先祖。母親と、その先祖から引き継いだ遺伝子です。

あなたが髪を脱色して金髪にしても白人になったわけではないのです。日焼けサロンで肌を黒く焼いても黒人になったわけではないのです。

生き物の遺伝子は変わりませんが、会社の遺伝子は、ごく稀に変わることがあります。それは吸収合併などで会社の名前が変わる。役員が総入れ替えになるなどの措置が取られた時です。

ルノーに吸収された日産自動車を観察すると分かりやすいかもしれません。経営者となったゴーン氏は日産自動車の体質に大ナタを振るいました。

あなたの会社が将来、吸収合併される予定ならば会社の体質は変わる可能性があります。(悪い方に変わる可能性の方が大きいかもしれませんが)

そうでないならば諦めた方が早いです。

自分以外の人間は変わりません。他人を変えることは出来ません。変わるとしたら自分だけです。

斎藤一人さんの言葉に、こんなのがあります。

「白い花はより白く、赤い花はより赤く咲け」

あなたが鳥であるならば、無理をして水に潜る必要はありません。空を高く飛翔すれば良いのです。

あなたが魚であるならば、無理をして陸に上がる必要はありません。空を飛ぶなんて論外です。

職場の環境が合わないと感じたら、自分に合った場所に、環境に移動すれば良いだけのことです。

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