見て見ぬ振りをする上司
職場には、いろんな決まりごとがある。
制服をきちんと着なさいとか、茶髪禁止とか、である。
工場ではヘルメット着用とか、立ち入り禁止区域に入るな、消火器の前にモノを置くなとか。。
その中のひとつに、一階から二階へモノを運搬するときに使用するリフターの制限重量というものがある。
通常、制限重量は900キロまでで、これを超える重量のものを載せることは禁止されている。
超過重量のモノを載せるとリフターが壊れてしまうのである。
しかしながら、現場では毎日、何十回と制限重量900キロのリフターに1.5トンあるいは2トンのフォークリフトをのせて使用している。
これは本来禁止行為のはずである。
そもそも、なぜこんな禁止行為を毎日繰り返しているのかというと、管理職の課長が一階にあった生産設備を二階に移動させることを決定したからである。
どういう事情で一階の生産設備を二階に上げたのか?理由は不明である。
半ば強引に行ったことなので、さまざまな矛盾が吹きだしてきたのである。
天気の良い日なら、ともかく雨の日も、台風が来ている時も、一階の倉庫から二階の生産現場までフォークリフトで金属基材を運搬するのである。
しかしながら、自分の上司が決定してレイアウト変更の矛盾点なので、部下の安全担当は見て見ぬ振りをする。
しかしながら、自分の上司の決定したことではないこと、本来のフォークリフト運転のルールでは細かいことも見逃さない。
半径2メートルには近づくな。話しかけるな。リフトの爪を上げたまま、エンジンを切るな、など。
結局、相手を見てモノを言っているのである。
北朝鮮と何ら変わらない。
一階の倉庫から二階の生産ラインへの基材の運搬であるが、外の通路を経由して運ぶ。
雨が降っただけでも大変であるが、冬場、雪が降ったらどうするのであろうか?
この決定をした上司は南国、九州の産まれである。
雪国、東北の冬の怖さを知らないようである。
雪道をフォークリフトで走行するのは、冬用タイヤを履かずに高速道路を走るようなものなのに。
茶髪禁止
派遣社員で外国人が新しくやってきました。
白人の女性です。
白人なので髪は褐色というか、金髪に近い、明るい色をしています。
この女性の髪色を見た、安全担当の上司の指示が傑作です。
「茶髪は会社規定で禁止されているから黒く染めてこい」というのです。
この人は白人ですから、地毛が金髪なのです。
それを黒く染めてこいというのです。
戦前の特高警察のような考えです。
かつて大阪の学校で地毛が金髪の生徒が、学校側から黒く染めて来いと言われて問題になった事例がありましたが、職場でも似たようなことが行われています。
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