関西アーバン銀行、みなと銀行、近畿大阪銀行の合併
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関西アーバン銀行(大阪市)とみなと銀行(神戸市)は三井住友系列の銀行です。
近畿大阪銀行(大阪市)は、りそな傘下の銀行です。
合併が噂されている、これらの銀行は関西に地盤を持つ地方銀行ですが、昨今の経営環境が厳しい状況で、この三つの地銀の統合が噂されています。(いずれ、現実のものとなるでしょうが)マイナス金利の影響もあるのでしょう。
存続会社の銀行が、どこになるかは現時点では不明な点もあります。
関西アーバン銀行は滋賀県に、みなと銀行は兵庫県に経営基盤があります。
仮に合併が成立した場合でも、地盤が滋賀県と兵庫県ですから、支店がバッティングすることは少ないでしょう。スケールメリットを生かしての業績の拡大というのは、十分に考えられる可能性です。
問題は近畿大阪銀行です。この銀行は関西アーバン銀行と営業エリアが思いっきりかぶります。重複した支店は閉鎖されて、過剰・余剰となった人員は左遷されて整理が行われることでしょう。出向などで人減らしが行われるわけです。バブル崩壊後には良くあった光景です。
それにしても「人員整理」とは、なんともイヤな単語です。
まるで散らかった机の上を整理するかのようなイメージを与えます。「ヒト」も確かに経営資源の一種であることは間違いないでしょうが、ヒトをモノのように扱うことには違和感を感じます。
しかし、冷酷なようですが、これが経済社会の現実です。
こうした吸収合併というのは多くの場合、末端の従業員のあずかり知らぬところで、親会社の上層部だけで決められたりします。
この場合は、三井住友ファイナンシャルグループとりそなホールデイングスです。
子会社の人間は蚊帳の外に置かれたままです。それで通達一枚で、どこへなりと飛ばされるわけです。
まったく末端の人間にしたら「やってられない」というところではないでしょうか?
製造業の会社では、こうした場合、希望退職を募り、割増し退職金を支払ったりするものですが、銀行の合併で、そのような割増し退職金が支払われるような希望退職というのは、あまり聞いたことがありません。
関連会社、子会社などに「出向」させて厄介ばらいをしてオシマイ、のパターンが多いようです。
それで、出向先の会社が居心地の良い場所なら、それも良いのかもしれませんが、そんなわけはないことは、あなたも良くご存じのはずです。
危険な事態が本格化する前に、何らかの保険はかけておいた方が良いのではないでしょうか?
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