仕事が終わっても帰れない雰囲気

自分の仕事を終わらせて帰ろうとしました。
時計を見ると、定時の時刻はとっくに過ぎています。残業の書類を書くために事務所に入ると同僚が二人、手持ち無沙汰にしていました。

訊くと上司の会議が終わるのを待っているとのことでした。同僚は会議に出席するわけでもなく、直接の関係はありません。

それでも、仕事が終わり、特にすることもないけど上司より先に帰れないというのです。

こういう仕事が終わっても会社から帰れない雰囲気というのは、どうなんでしょう?

同僚の一人はソファで寝そべっていました。もう一人はスマートホンをイジっていました。何か生産的なことをしているようには間違っても見えません。

全員一緒に帰るべき?という考えらしいです。
まるで、中学校の体育会野球部のように一緒に帰らないといけないというのです。

上司の会議が終わるのを待っている間の時間は当然、残業代は付きません。

私は残業終了とともに会社から帰りました。別にやましいこと、悪いことは何もしていないはずなのですが、何となく後ろめたい気持ちにさせられました。

皆と一緒に帰らなかったことで上司からの評価を下げられるのでしょうか?

こうした習慣は日本企業の悪しき習慣かもしれません。

外資系の会社は、この辺はドライです。意味のない時間を過ごすことがイヤなら、いっそのこと外資系の会社に転職した方が良いかもしれませんね。

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企業の隠蔽体質

日本企業の嫌な部分といえば、上記のような周囲の顔色を窺って上司より先に帰れないということもそうですが、隠蔽体質も挙げられます。

不祥事が起きると隠蔽しようとする会社の体質というものがあります。有名なところではオリンパスの不祥事、福島県の原子力発電所が爆発したときの東京電力の対応などがあります。


オリンパス事件では社長がイギリス人だったから事態が明るみになったのでしょう。仮に日本人が社長だったら、このような事態にはならなかったのではないでしょうか?オリンパスは引き続き、企業ぐるみで不正に手を染めていたのではないでしょうか?また不可解なのは、ほぼ同じ時期にライブドア事件という似たような事件が起きたのですが、堀江貴文氏はメデイアで大きく叩かれ、有罪判決を受けて収監されましたが、オリンパス事件では最後はウヤムヤのうちに終わった?ような感がありました。

こうした会社は株式を公開している会社ですから株主に説明責任が生じます。株式を公開していない会社では内々で握り潰してしまうこともあります。

ある医薬品を扱う商事会社では営業マンが架空の伝票を起こして差額を着服していた事件がありました。横領です。

その会社では得意先の口座を使用して架空の売り上げ伝票を起こして仕入れ先のメーカーからリベートを得るということを会社ぐるみで行っていました。こうした架空伝票を起こす行為は、この会社だけでなく、一時期話題になったゼネコン、建設会社の談合のようなもので、業界全体の慣習になっていました。

しかし、本来なら期末が過ぎれば架空の売り上げは返品伝票を起こして帳尻を合わせなければなりません。

しかし、その営業マンは返品伝票を起こさず、着服した差額を自分の飲み代に使っていました。この営業マンに新人研修で同行した人間によると昼食を食べるため飲食店に入ったとき、必ず食事と一緒にビールを飲んだといいます。

アルコールを飲んで営業車を運転するのですから立派な飲酒運転です。同行した新人にもビールを勧めたそうです。今、思えばビール代は着服したゼニだったのでしょう。事態が発覚して、直ぐにこの営業マンは懲戒解雇になりました。

事態が明らかになったといっても社内のことだけです。箝口令が引かれ、社外には他言無用とされました。急にいなくなった営業マンについて取引先から尋ねられることもありましたが、歯切れの悪い返事しか出来ません。

横領をした本人は当時40代半ばの年齢でした。まだ子供も小さいということで事態は隠蔽され内々で処理されました。

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