風俗嬢を辞めたい
再就職の決め手は何? 病気, 奨学金, 女性
あなたは今、風俗1本で働いていますか?
それとも昼職との兼業でしょうか?
昼職との兼業であれば、上がるにもそれほど問題はないかもしれません。
問題は風俗1本で働いている場合です。
履歴書、職務経歴書にウソを書いてもバレたら、余計に厄介ですし、そもそもお店の名前を正直に書いて採用してくれる、まともな会社があるとも思えません。
しかしながら、あなたも気合いと根性で、今までこの仕事で頑張ってきたのです。
女性を売り物にする職場ですから、美貌についても平均以上のはずです。
また、接客についてはプロのはずです。
場合によりますが、営業や販売業などの仕事が良いかもしれません。
女性用下着や化粧品、エステサロン、「プロの女性」だからこそ出来る仕事がきっとあるはずです。
まずは、自分の労働力としての価値を知ることから始めませんか?
いつまでも出来る仕事ではなく、若い間にしか出来ない仕事でしかないことは、あなたも理解しているはずです。
奨学金返済のために風俗嬢になる
目次
大学進学は、本来ならばより豊かな暮らしを手に入れるためですよね。
高等教育を受ければ、より有利な職業選択の自由がある。
そう信じていたかもしれません。
しかしながら、親元を離れて暮らす一人暮らしの場合は特にそうですが、学費、授業料、毎日の生活費、とてもコンビニのアルバイトだけでは賄いきれない。
そうした理由で風俗店のドアを叩く女性も多いものです。
幸せな人生を手に入れる予定が、かつては「苦界」と呼ばれた場所に足を踏み入れる。
@キモ客を相手に性行為をしなければならない。
@自分の父親ほどの相手の男性が来店する。
@知人が店にやってきたら、どうしよう?
(実際に高校の時の同級生が客としてやってきて、昔の友人に風俗嬢をやっていることを広く知られてしまった!なんて女性もいます)
(昼職と兼業でやっている場合、会社の人間や取引先の男性が客でやってきた。風俗嬢をやっていることをバラすと脅迫されて、店外を求められて無料で毎週、奉仕されている、なんて話もあります)
@性病の危険性がある。爆買いの外国人が持ち込んだ梅毒が花街をで猛威を振るっています。
母体が梅毒に感染した場合、産まれてくる子供にも先天性梅毒の可能性があります。
避妊のためのピルを飲んでいる時に、何か虚しさを感じませんか?
そんな何かに怯えるような生活に終止符を打ちませんか?
まずは弁護士に無料相談してみては、どうでしょう?
お店が893の店で辞めることが出来ない場合は弁護士を使いましょう。
退職代行サービスが便利です。
パイパンにする
外国においては(特に欧米圏)では女性が陰毛を処理することは珍しいことではありません。
アジアでもフィリピンなどでは普通に女性が陰毛を処理しています。
余談かもしれませんが男性も欧米では普通に陰毛の処理をしています。
しかしながら、日本では陰毛を処理している女性は、外国人男性と付き合っているといった場合を除き、まだまだ少数派です。
日本では毛じらみなどの性病対策でプロの風俗嬢は、かなりの確率でパイパンにしています。
さて、あなたが風俗嬢をあがって好きな男性が見つかったとします。
彼氏に「どうしてパイパンなの?」と訊かれた場合、あなたは何と答えますか?
性病の危険
性病の危険が風俗嬢には常についてまわることは、あなたも理解しているはずです。
特に昨今、爆買いの外国人が訪日するようになってから梅毒などの性病が蔓延するようになったことは知っていますよね。
これはNS,S着のお店には関係ありません。
梅毒は唾液感染もします。
歌舞伎町のホストにハマって “闇落ち” した女性たち、恋心の先にあった恐怖
https://news.livedoor.com/article/detail/19378820/
上記より転載
11月上旬、坂口杏里の薬物使用疑惑動画がSNSに流出。その変わり果てた姿に彼女が身を置く歌舞伎町の恐ろしさを垣間見た。歌舞伎町のホストにハマってギリギリの毎日を送っている女性たちが経験した恐怖とは──。
常にトラブルを抱えている現在
Tシャツ1枚であざだらけの足を組み、ボサボサ頭を気にすることもなくベッドに腰かけている女性。突然、呂律の回っていない甲高い声で『なーんて日だ~』とかつて交際していた男性芸人の持ちネタを絶叫する。
11月、SNSで拡散されたこの動画は衝撃を与えた。その女性が元タレントの坂口杏里(29)だったからだ。
「この動画は杏里が勤めていた歌舞伎町のバーのオーナーが《覚せい剤使用者は再起不能と判断致しました》とツイッターに投稿したものでした。薬物依存に気づいた店側が杏里を介護したと主張するが、杏里は監禁されていたと主張。
その後すぐに杏里は主張を翻し、バーのオーナーへの感謝を述べる一方でホスト男性を名指しで告発。と、よくわからない展開になっていますが、杏里が常にトラブルを抱えていることは確かです」(歌舞伎町関係者)
一時期はテレビでおバカタレントとして活躍した時期もあるが、なぜこのようなことになったのだろうか。
ホストにハマった女性は
知らない間に消えている
「’13年3月に母親で女優の坂口良子さんを亡くしてからの杏里さんは糸の切れた凧。ホストクラブ通いが日常になり、遺産を食いつぶしていきました。’16年にAVデビューしてからはキャバクラや風俗で働くなど夜の世界に溺れていきました。ホストとトラブルを起こし2度逮捕されています(いずれも不起訴)」(芸能関係者)
坂口杏里の現状は見るものに恐怖を与えるが、
「坂口さんはましなほうです。歌舞伎町でホストにハマった女性はだいたい知らない間に消えています。地方に出稼ぎに行ってるのか消されたのか亡くなったのか。闇堕ちした女性の消え方はさまざまですが、3年もてばいいほう」と、歌舞伎町に詳しいジャーナリストの渋井哲也さん。
闇に堕ちるとは一体──。
●「大学を退学して今は地方で“出稼ぎ風俗”」
みなまろさん(仮名・21)
《こぉんなに汚れた私を尊いと担当がゆってくれた。その数分後には臭いオヤジとDK(ディープキス)の地獄なのだ》、《キョウヤ(ホストの名前、仮名)とクリスマスに結婚しまーす》とホストとの写真つきの投稿をすると同じホストの客と思わしき女性たちから一斉糾弾のリプライ。それでも挑発する投稿を続ける。
自らを《ホス狂(ホスト狂い)》と呼び、痛々しい日常を綴るみなまろさん(仮名・21)は1年前までは都内の大学に通う“リケジョ”だった。
「担当(推しているホストのこと)と出会ったのは今年の2月です。コロナが騒がれ始めたころで、大学もオンライン授業になるかどうかというときに友達と新宿で遊んでいたらキャッチされたんです。
今まで出会ったことのないタイプで芸能人か? と思うくらい透き通った白い肌に茶色い瞳が印象的でした。まぁ、カラコンしてただけなんですけどね。私は岩手出身なのですが、担当も同郷で同い年だというので、すぐに打ち解けました。初回は3000円だというし、気軽な気持ちで遊びに行ったんです」
後にホストが同郷でも同い年でもないと知ることになるが、当時のみなまろさんはそのウソを信じて安心して身を任せたという。
「騒がしくて空気悪くて嫌だと初回は思ったんだけど、彼も“実は俺もこの空気、嫌いなんだ”と私にだけ打ち明けてくれて……。
岩手から出てきて友達もいなくて、ホストクラブで働き始めて1か月だっていうんです。だから私が支えてあげなきゃって思ったんですよね。その日アフターでラブホテルに行きました。“ひと目惚れした”って言われて、私も舞い上がってしまった。
でも彼が新人じゃなかったことや鬼枕(女性客と性的関係を持つこと)営業で有名なことを後に知るんですけどね」
初回3000円だった料金はどんどん値上がりしていき、とても大学生には払えない額になっていった。
「俺が払うから、ただ来てくれればいい、と言われてそんなわけないのに信じて毎日通っていました。ある日、青紙(つけ払いの伝票のこと)を渡されて470万円とか書かれていたときに現実かどうかわからなくなりました。
そんな私を見て担当は、“一緒に頑張ろう”と言ってくれて、歌舞伎町の風俗を紹介してくれました。抵抗はありませんでした。もうそうするしか道がないと思った」
私が本命だってまだ半分信じている
そのころの彼女はコロナ禍で大学にも通えず、接するのがホストだけという閉鎖的な空間に身を置かれていた。そんな彼女を夢中にさせるのはホストからしたら赤子の手を捻るように簡単だっただろう。
「ゴールデンウイークがソープランドのデビューでした。店長に技のレッスンを受けて、彼とも練習したりして、それなりに楽しんでいたんですが、最初のお客さんを見て泣きそうになりました。すごく太った気味の悪い男で汚いし、コロナも怖いし本当に嫌でした」
1人客をとっても1万~2万円にしかならなかったという。さらに、コロナで客足は遠のき、店だけでは稼げないと判断した彼女はパパ活に励んだという。
「1泊2日で10万円とかなんでもしましたよ。変な鎖につながれたこともありました。地方に出稼ぎでデリヘル嬢をしたら“コロナうつすな!”と怒鳴られたことも。そんなことしてるから大学にはもちろん行けなくて、授業料の口座も解約して借金返済にあてました。
お金がなくて店に長居できないときは、店があるビルの前に座って待っていると、彼がやってきて一緒に私の家に帰る日もありました」
地方の両親は、彼女が大学を退学したことを知ると激怒。
「やりたいことがある、と言い納得してもらいました。今、私がこんなことになっているとは夢にも思っていないと思います。それは私の中で救いでもあります。彼のウソはわかっているけど会いたいし、私が本命だってまだ半分信じているんです。全部終わったら地元に帰って何もなかったように過ごしたい」
取材から2日後、みなまろさんのツイッターアカウントは削除され、連絡がとれなくなった──。
●「借金残高を見ては飛び降りの衝動と闘う毎日」
きこマイマイさん(仮名・24)
「ここ、飛び降りられなくなっちゃったんですよねー」
ホスト好きの間で“自殺スポット”として有名な歌舞伎町のとあるビル。取材しようと記者が屋上を見上げていると、若い女性が声をかけてきた。
聞くと、自殺を考えてこの場所に“呼ばれて”きたのだという。このビルにはホストクラブがたくさん入っており、華やかな外観の建物はきらびやかな歌舞伎町でも異彩を放っている。
「公にされているだけで若い女性の身投げが6件以上、’11年には若い女性が身体にライターオイルを浴びて焼身自殺を図った事例もある。昨年5月には、このビルに勤めるホスト男性が客の女性に刺されるという事件も起きました。何かとまがまがしい場所ではあります」(渋井さん)
その場所に呼ばれてきたと話すのは、きこマイマイさん(仮名・24)。11月の寒い日にもかかわらず、半袖のミニ丈ワンピース姿にムートンブーツといういでたちだ。腕にはリストカット痕が複数あるが、隠す様子もない。
色恋枕営業かけられてその気になった
「なんで死にたいかって? もう死んでるようなものだもん。担当に騙されて借金漬けにされて。あの男に後悔させてやりたいからここで死ぬんです」
何やらただごとではない様子の彼女に、これまでの経緯を聞くと、
「エースになることに必死で頑張ってきたのに金がなくなったら電話にも出ない。会ってもフルシカト。借金しか残っていない。みじめすぎる」
“エース”とは、指名ホストの1番の太客のことで、いちばん大切にされるという。
「相場は店によって異なりますが、ホストがナンバーワンで有名店の場合は最低でも月に300万円から500万円使わないとエースにはなれません」(渋井さん)
そんな大金を、どうやって稼ぐのだろうか。
「生で性行為をします。1日に何本(何人)も客をとる。お尻の穴まで解禁して性病になっちゃって。笑えますよね」
全然笑えない記者を尻目にへらへらしながら続ける。
「お尻の穴を使うとどうなるか知っていますか? 肛門が薔薇のようになるんですよ。もう身体はボロボロだし、どっちみち長生きしませんよ。私は看護師だったんです。一昨年ホストにハマって、すべてを失いました。きっかけは忘れました。色恋枕営業かけられてその気になったんでしょうね。バカですよね」
看護師として働いて貯めた貯金数百万円が3日でなくなったという。
「締め日にシャンパンおろすためだけに、普段は同じ服にワンコイン以下の食事で頑張りました。ナンバーワンになって借金を返したら私と結婚したいというたわ言を信じたんです。ホストに会っている時間以外は鬼出勤して、それでも時間が余れば店外営業して。なんでもして1日100万いけばよいほう」
命がけで相手を刺しても何も変わらない
ホス狂となって2年目の昨年5月、ホストが客に刺された事件がきっかけで目が覚めたのだという。
「私が犯人になっていたかもしれない、って思いました。そうしたら両親の顔が浮かんで急に申し訳ない気持ちになったんです。それで担当にその話をしたらヘラヘラしながら“刺されたホスト、不細工だったよなー”とか言っているのを聞いて、こんな男に数千万円以上も貢いでいたことに夢を感じなくなりました。
刺されたホスト本人も事件を連想させるようなネタで営業しているし、何よりホストを辞めていない。命がけで相手を刺しても、何も変わらないんだと空しくなったんです」
最初は甘い言葉で“釣って”いたホストも、
「もう私が離れないと安心しきっていて、私への扱いが雑になってきた矢先に起きた事件で。もう通えないことを伝えると、最初は営業をかけてきたけど最終的には“借りた金返してネ”とクソふざけたLINEが来て完全に冷めた」
それでも借金残高は2000万円近くある。
「毎日、身体売って病気のリスクや恐怖と闘って、ってやってるうちに死にたくなっちゃうんです。そういうときに、ふらっとこのビルに」
彼女の話がすべて本当かはわからない。けれど、彼女がホストによって心を傷つけられたことは確かな気がした。
「ホス狂になって3年もつ人はあまりいませんね。身体を売っても足りなくて臓器を売ったなんて都市伝説もあります。だいたい2年周期くらいで入れ替わってしまうので先を知りようがないんです」
と、前出の渋井さん。
「私の知っている嬢で、身体が売れなくなってホームレスに1回50円で身体を売る子もいました。
だいたいホス狂になる子たちは知らない間にドリンクに覚せい剤を混ぜられていたり、ホストとの性行為の際に打たれたりと依存状態を作らされています。残念ながら、ホス狂になって生還するのは物理的には可能かもしれませんが、精神的には不可能といえます」
坂口杏里はSOSを出せるぶん、安全なのかも。
風俗で働く「彼女たち」にとってのコロナ禍
https://blogos.com/article/506578/
新型コロナウイルスの感染拡大に襲われた2020年。風俗業に従事する女性たちは貧困に陥っていた。
仕事場に行っても客が来ず、給料はない。滞納していた家賃の催促はもう、来なくなった。
彼女たちにとってのコロナ禍。2020年はどんな1年だったのか、当事者に話を聞いた。
18歳から風俗業1本 緊急事態宣言で「あぁ、終わったな…」
「風俗でこんなに稼げない日がくるなんて夢にも思わなかった」
絵梨花さん(34歳・仮名)はそう話す。
彼女は16歳のころから援助交際をはじめ、18歳で風俗に“就職” 。それ以降、風俗業1本で生活してきた。
これまで箱型ヘルスからデリバリーヘルス、SMクラブやソープランドと様々な風俗業を経験してきた絵梨花さんは、日払いで稼いだ分だけ散財しても、お金に困ることはなかった。
しかし、今年2月ごろから事態は一変した。新型コロナウイルス拡大の影響で客足が遠のいていき、都内では4月に“緊急事態宣言” が発令。その瞬間に「あぁ、もう終わったな…」と感じたという。
「風俗はどうしても濃厚接触。会食や飲み会すら禁止されている中、わざわざ風俗に行くという人は少なくなりますよね」。
当時、絵梨花さんは吉原のソープと自宅付近のデリヘルを掛け持ちしていたが、週6日出勤しても月収は20万円に届かなくなった。
続く給料ゼロの日々 マックに行くのも怖かった
来る日も来る日も「お茶(誰も客がこないこと)」が続き、交通費と食費で貯金が減っていく。絵梨花さんは「マクドナルドのハンバーガーすら怖くて買えなかった」と当時を振り返る。
「デリヘルは店による送迎がありますが、ソープは鶯谷まで電車で行かないといけない。出勤日には必ず500円はかかります」。
毎日の昼食は業務用スーパーで買いだめした1本39円の500mlペットボトルのお茶と59円のおにぎり2つ。話題になっていたUber Eatsなど、デリバリーのお弁当などもってのほかだった。
彼女の働くソープでは客1人当りで得られる報酬(バック)は2万円。基本的に風俗の仕事に時給は発生せず、出勤しても客がつかなければ給料はゼロだ。
絵梨花さんは「待機室の雰囲気も最悪でした。いつも予約が取れない程人気があったランカー(ランキング上位の子)ですら、コロナになってからは、お茶の日があってすごくイライラしていた」と当時の様子を振り返る。
客が来ても店はランカーや新人を優先するため、絵梨花さんには仕事がまわってこないことも多かった。「5月なんて5日連続無給ということもありました」
「履歴書が真っ白な私たちを雇ってくれるとこなんてないのが現実」
そんな状況下でも入店希望者は多く、それまでキャバクラで働いていたような女性たちが日々、面接にやってきた。
「ナインティナインの岡村隆史さんが、ラジオで『コロナが明けたら美人が風俗嬢になります』と発言して叩かれていましたが、まさにそれがコロナ明けを待たずに現実となっていました」
同じ店で働く女の子が解雇される姿にも戦々恐々とした。“緩い店”だったはずの勤務先で、寝坊したスタッフが「待機室も一杯だからもう来なくていいよ」といきなりクビになった。
その後、彼女は様々な店の面接に行ったというが、どこの店にも採用されず田舎に帰らざるを得なかったそうだ。
本来なら繁忙期である12月だが、絵梨花さんは「全然ダメ。毎月家賃を滞納している自宅マンションの催促も最近は来なくなりました」と苦笑する。
正月も出勤予定。
「希望はありますか?」
筆者の問いに「正直、何もないですね…」と絵梨花さんはタバコをふかせた。
「希望はないというか…選択肢がないんです。他に出来る仕事がないと昼職の友人に話したら『それは甘えだ』なんて言われてしまいましたけど。もう15年以上風俗の仕事をしていて、他に職歴がない。普通の仕事をしていた人たちも失業しているのに、履歴書が真っ白な私たちを雇ってくれるとこなんてないのが現実。あるなら教えて欲しいです」
そう寂しそうに話し「今日もこれから出勤なので」と鶯谷へ向かって行った。
店先のダクトから出てくるラーメンのにおいを嗅いで我慢した
現役ホテヘル嬢のジュリさん(28歳・仮名)は、コロナの影響を早々に感じ、2月には自宅マンションを引き払い、現在は新宿のシェアハウスで暮らしている。
風俗業界の繁忙期である12月を過ぎた1?2月は閑散期になる。しかし、今年は「異様に客足が遠のいている」とジュリさんは感じていた。
ちょうど住んでいたマンションの更新時期だったが、「12万円の家賃をもう払っていけないんじゃないか」と不安に襲われ、家賃5万円のシェアハウスに急遽引っ越した。
「引っ越しは英断でした」
コロナ前は週3?4日働き、毎月30万円前後は稼げていたというジュリさんだが、今年に入ってからは、出勤を増やしても良い月で15万円ほどだ。
「3月からは地獄でしたね。来る日も来る日もお茶。毎日、シェアハウスと待機室の往復で常に気が滅入っていました」
3日間、客がつかない日が続いた時、大好きなラーメン代の1000円を払う勇気が湧かなかった。
「店先のダクトから出てくるラーメンのにおいを嗅いで我慢した時はすごく惨めな気持ちになりました」
生活保護の受給も検討したというが、申請が通ったとしても支給まで一ヶ月以上かかる。ジュリさんにはその期間をしのぐ貯金がなかった。
「君らはいいね、楽に稼げて」
仕事場に行くのに仕事がない。そんな中、“他店の〇〇が陽性だ” 等の噂話を良く耳にするようになった。
「もし自分がコロナになったらどうしようって。今の店をクビになっても、他の店で雇って貰えるかわからない。こういう噂はすぐ広がるから今後は働けなくなるかもしれない」
生活に対する恐怖でネガティブな精神状態に陥っていたジュリさん。
「コロナで減俸されちゃった。君らはいいね、楽に稼げて」
客の放つ無神経な一言が胸に突き刺さった。
「世間ではまだ風俗=誰でも簡単に稼げるって勘違いしてる人がいるんですよね」。ジュリさんはそう言って肩を落とした。
パパ活で生きるジュリさん「“普通の仕事”がしたい」
緊急事態宣言が解除されてから、多少の客足は戻ったが、以前の稼ぎにはまだまだ及ばない。だが、彼女は10月以降出勤を減らしている。
ジュリさんは現在、平日はアプリを使って繋がった男性と「昼間はフリーター」という設定でご飯とホテルに行き、日帰りの場合は1万円、宿泊の場合は2万円で「パパ活」をしているという。
「パパ活がセーフティネットになっています」とジュリさんは口にする。
「パパ活の平均相場は食事で5千円から1万円。ホテルに行って3万円とか。勿論可愛い子はもっと貰ってます。だから私の泊まりで2万は他の子からしたら信じられない安価かもしれない。でも私の場合、生活がかかっているので質より量。安価にしておけばリピートしてくれる人も結構いるんです」
ジュリさんがパパ活に力を入れるのは他にも理由がある。
「私は一般企業で働いたことがないから、あえて普通のおじさんとパパ活をして仕事の話を聞いてる。あわよくば仕事を紹介して欲しいなって」
コロナで風俗業に限界を感じた彼女は、9月から真剣に昼の仕事を探しているという。
「出来れば正社員が良いけど、もうアルバイトでも構わない。職種は贅沢言わないから、“普通の仕事” がしたい。毎日同じ場所に行って同じことをして、月18万円なんて最悪って思っていたけど、コロナでそれがいかに尊いことかわかりました。身体を売ったって15万円も稼げない現実を知ってしまったから。働く場所があって、固定で給料を貰える人が羨ましいです」
現在、30社ほど受けているというが、まだ1社も受かっていない。
「履歴書には嘘の経歴を書いているんですが、バレてるのかなぁ…」
そう俯く彼女は取材中、とにかく1日も早く風俗を辞めたいと繰り返していた。