会社でぼっちの女、食堂で飯も、うつ病

私の職場に、「うつ」になって休職中の同僚がいます。男性ではなく女性です。30代の独身女性です。

鬱病になった理由は新しく異動になった配属先での人間関係が合わなかったというものです。異動先での女性は20代の若い人ばかりでした。また若いとはいえ既婚者が多く、30代で独身の、この女性は話題についていけなかったようです。早い話が「会社ぼっち女」です。

周囲の女性たちの休憩時間の話題といえば「子供の学校のこと」「ダンナのこと」「ダンナの親との不仲」「住宅ローンの返済」夏になったら「子供の夏休みの宿題」「家族サービス、旅行」冬になると「親戚の子供にあげるお年玉の金額」といったようなことです。

男性の場合は、人間関係的に合わなかったとしても割と平気なことが多いようです。どこの職場にも仕事は出来るけれど、人とつるむことを良しとしない、一匹狼のような存在がいるものです。

しかしながら女性の場合は、それでは辛いものがあるようです。食堂でのランチも独り(ぼっち飯)、休憩時間にも話す相手がいないということになると、気分的に滅入ってくるようです。これは仕事が出来てもそうですし、出来ない場合はなおさらです。

ひどい時は女性の場合、トイレに行くときも連れだっていくときもあります。便器に一緒に座るわけではないから、別に連れだって行く必要なんてないじゃないか、というのは男性的な発想です。

女性は複数人集まると必ず派閥を作ります。群れたがります。これはメスの本能です。そして時に新参者に対しては排他的であったりします。

この鬱病を発症した女性は会社に診断書を提出して休職扱いとなりました。当初の予定では一か月の間だけ休むということでしたが一か月を経過しても戻る気配はありません。

結婚を予定している場合は寿退職で逃げるという選択肢もあるのかもしれませんが、この女性の場合は相手がいないので、この「結婚で主婦になる」という選択肢はありません。

この人は、おそらくは復職は難しいでしょう。「うつ病」という理由で休職して職場復帰した人間は私の職場には一人もいません。皆さん、いつの間にかフェイドアウト、つまり気付かないうちに退職されていきます。

ほとんどの人が違う会社に転職しているのです。

子供の登校拒否とかでも、そうですが一日、二日だけなら学校を休んでも平気ですが、一か月、二か月も休むと、たとえ勇気を出して学校に行っても居場所がなかったりするものです。

クラスは登校拒否した人間がいないことを前提にまわってしまっているのです。授業中も休み時間もそうです。営利を目的としない学校でさえ、こんなものですから、会社であればなおさらです。営利を目的とする会社では欠員が発生して業務に支障が出るようであれば、すぐに対策を打ちます。

抜けた人間の穴は直ぐに塞がれます。

うつ病で長期間、休職した場合、既に会社には自分の席はない。居場所はどこにもないと考えて間違いないでしょう。もし、あなたが会社で「ぼっち」ならば人間関係の合う職場、自分と同じような趣味、嗜好を持った人たちが集まりそうな会社に転職するのもひとつの方法かもしれません。

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