職場の派閥争いで退職?

会社内での競争は時としてライバル他社よりも自社内で行われることがあります。典型的なのが派閥争いです。女性の場合、お局さまを中心にして派閥が形成されることが多いようです。この場合、オフィスでお局さまのベース(基地)となるのは湯茶室です。

男性の場合は性格的に合う合わないということもありますし、大手企業、老舗企業、財閥系の企業では卒業した学校によって学閥を作ることもあります。自分の卒業した大学なり高校がメジャーな学閥なら良いですが、マイナーな学校の場合、仕事の評価が良くても息苦しいものを感じるかもしれません。

こうした派閥争いは民間企業だけでなく、公務員の世界でもあります。私の通っていた高校は公立、県立だったのですが生徒の目から見ても非常に分かりやすい派閥がありました。

@まず、ひとつ目は「校長派」

この派閥に属する教師は長いものには巻かれろ、体質の先生が多かったように記憶しています。

@次に「教頭派」です。

こちらは言いたいことがあれば言う、という体質の教師が多いようでした。

@次に、「コワモテ体育教師派」です。

因みに私の通っていた高校は一応、進学校だったので、大学受験に関係のない科目、美術や体育を教える教師は数学や英語、現代文を教える教師に比べて肩身の狭い思いをしていたようです。なので、5科目以外の授業を教える教師たちは、このコワモテ体育教師の派閥に属していました。このコワモテ体育教師は体罰くらい平気の平左でした。

この三つの派閥のうち、最も熾烈な争いをしていたのが校長派と教頭派です。当初は、あまり表立った派閥抗争はありませんでした。しかしながら新しく校長が赴任してきたことにより事態は表面化しました。

この校長先生は、とにかく訳の分からないことをする人でした。まず手始めに行なったのが学校で使用する水道水からカルキを抜くことでした。 理由は「水道水を使うと学校の中庭の池で飼っている鯉が死んでしまう」というものです。

法律で定められたカルキを使用しない水を水道水として使用すると決めたのです。人間よりも鯉の方が大事ということでしょう。学校の予算で一匹、何十万円もする錦鯉を中庭の池に泳がせてご満悦の様子でした。公立学校ですから、費用はもちろん市民、県民の税金から出ています。

次に学校の制服のデザインの変更です。ジャケットの色を変えるとかネクタイのデザインを変えるとか言い出したのです。もしかしたら業者からリベートを受け取っていたのかもしれません。

そして教頭派の教師が、これに反発すると全校生徒にアンケートを取ると言い出しました。授業を一コマ潰す形でアンケートが取られたのです。この進学校では夏休みを潰して補習をするくらいですから、授業のひとコマの価値が非常に高いものです。

そして、アンケート用紙には、

1 制服のデザインを変えた方が良いと思う。

2 どちらかというとデザインを変えたい。

3 違うデザインの方が良い。

この中から三択で選べ、というものでした。

まるで、何処かの国の「偉大なる将軍様」のようでした。そして、こんな形だけのアンケートで制服のデザインが一新されることになりました。諸君室には教頭派の教師たちの不平、不満、、無力感が充満していたような感じがしました。教師の中には授業そっちのけで職員室での不満、派閥争いについて愚痴を生徒の前で語り始めるものまで出てきました。

教科書を開くこともなく、黒板に板書をすることもなく、ただひたすら職員室で行われていることを生徒の前で語り始めるのです。この時も授業のひとコマが潰されました。この時、私は高校三年生だったので、もうすぐ卒業するから別にどうでも良いと思っていましたが。
数字で評価される営業の仕事とかなら、このようなおかしなことも自浄作用が働くのかもしれませんが、公務員では、そうした自浄作用も期待出来ません。今、思えばアホみたいな学校でした。

こうした派閥争いが起きても退職者が一人もでないのは、流石に公務員という感じがします。民間企業なら、退職者続出ではないでしょうか?この職員室での派閥争いで、唯一、中立だったのは英語教師として来日していた外国人教師のみではなかったでしょうか?このイギリス人は日本人はバカではないかと感じていたのではないでしょうか?

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