海外赴任を拒否、退職する?
こんにちは。管理人の転職王子、ヤメタイジョーです。今回は「海外赴任が嫌で会社を辞めたい」というテーマです。
海外赴任が嫌で会社を辞めたい。同僚から、そんな相談をされたことがあります。
タイに2年間の海外駐在を言われたというのです。
この人事異動は決して左遷ではなく社内的には昇進です。出世コースに乗っている人間が選ばれて海外に赴任するのです。会社からも、それなりに期待されています。
辞令は既に出てしまっています。覆すことは不可能でしょう。
嫌なら辞めるしかありません。そして、自分が辞めると誰か他の人間がタイに行くことになります。
自分だけ良ければ、それで良いのか?とも考えたともいいます。
誤解のないように言っておきますが、彼はタイという国が嫌いなわけではありません。
赴任先がイタリアでもアメリカでもベトナムでもインドネシアでも関係ないのです。
同僚は長男で、これから親の介護などもあるといいます。
一番のネックはこの部分だそうです。親元にいないと、どうにも都合が悪いのです。
一応、会社からは2年間と言われましたが2年間で帰ってきた人間は誰もいません。
他に適任がいないからとか、何とか理由をつけてズルズルと延長させられるのが、いつものことでした。だいたい一回行くと平均で、最低でも10年間は赴任しています。
「何故、自分が選ばれたのか??!!」と、彼は頭を抱えていました。中途半端に仕事が出来たからなのか?と、自問自答したそうです。
こうした海外駐在は、行く時は骨を埋めるくらいのつもりでないと務まらないと聞いたことがあります。
現地に根を下ろし、奥さんも現地の人を娶ることをしたという人の話も聞いたことがあります。子供の教育などは、なかなか大変だったようです。
海外駐在を楽しめる人なら良いのですが、文化も言語も異なる異国での生活、口に合わないかもしれない食事。
この食事が合わなくて外国に駐在して10キロくらい痩せた人の話も聞いたことがあります。逆に考えれば良いダイエットなのかもしれませんが。
ちなみに、この同僚はタイ語はおろか、英語も話せません。
日本語しか話せないのです。この辺りのことも、引っかかりを感じることだそうです。
それで、日本では仕事の出来る人間として出世コースを歩んできた彼でしたが、悩んだ末に退職することになりました。現在では別の会社に再就職して元気にやっています。
彼が転職したのは40代の時でしたが、過去の実績を評価されて割と簡単に再就職を果たしました。
この再就職ですが、ハローワークで見つけたものではありません。
ハロワは空求人が多いので、そんなところで求職活動はしません。
赴任国が嫌い
既に実際に海外赴任をしてしまっている駐在員の方に、たまに聞くのが「赴任国が嫌い」という声です。
分かりやすいところでいうと、トルコやミャンマーなどの親日国ではなく、いわゆる反日国に赴任してしまい、毎日の生活が生きた心地がしないというものです。韓国の反日は国策ですし、中国で尖閣諸島国有化の直後に起きた反日暴動はテレビや新聞でも大きく報道されました。このときの中国の反日暴動は中国進出の日本企業の先駆者であるパナソニックにまで及びました。松下電器などは松下幸之助氏と鄧小平氏とのトップ会談で進出が実現した企業、工場です。たとえ国家主席が約束した事業進出でも反故にされるということが証明されたわけです。
トヨタやホンダなどの自動車工場、ユニクロ、平和堂、イオンなどの小売店などにも、たくさんの被害が出ました。
単身赴任ならともかく家族と一緒に赴任ということになると家族の安全も心配です。ましてや小さい子供がいれば尚更でしょう。
北京では空気などの環境汚染もひどいものがあります。食べるものの安全も気になるかもしれません。特に子供には変なものを食べさせたくはないですね。
中南米などで良く聞くのが「治安が悪い」ということがあります。ブラジルではバスに乗り込み強盗が拳銃を持って入ってきて靴まで盗むという話を聞いたことがあります。
また赤信号では二番目に停まるのは危険だという話も聞いたことがあります。強盗に襲われたときに一番前ならダッシュで加速して逃げることが出来るが二番目以降では前の車にふさがれて逃げることが出来ないというものです。
他にも言葉が通じない。文化習慣が違う。食べ物が口に合わない。子供の教育が心配だ。嫁がノイローゼ、うつ、ホームシックになった。社会が閉鎖的、排他的である。
環境の違う外国に行くと馴染めないことだらけです。この仕事を辞めようかな?日本に帰りたい!と思っても、外国では日本のようにハローワークに行って求職活動をするわけにはいきません。
そんなときは、どうするか?インターネットの転職サイトを利用するのです。ウェブの世界はネット回線だけ繋がっていれば世界で使えます。外国からでも日本の転職サイトにはアクセス可能なはずです。まずは無料で出来る転職活動をしてみませんか?
中国への赴任は断るべき?
かつて満州に滞在していた日本人と同じ運命になるのでしょうか?
歴史は繰り返すと言います。
早く逃げる、あるいは最善は中国に行かないことでしょう。
戦前、一攫千金を夢見て、満州に滞在していた日本人がどのような過酷な状況に転落したかは、五木寛之氏の著作に詳しいです。
ちなみに五木さんは、満州での過酷な経験をした後に、親鸞に傾倒したらしいです。
当時、満州は王国楽土なんて呼ばれていたとか。。
中国を「安い人件費と巨大な市場がある国」と勘違いして中国市場に進出した日本企業は同じ運命をたどるのでしょうか?
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