義理チョコも貰えない?


欠員対応のため、通常より3時間も早く出社した。前班の欠員対応者が事務用品棚にピンクの包装紙に包まれてリボンをあしらった、お菓子の包みのようなものを置いていた。一瞬、義理チョコを、あの、みんなの憧れの先輩からもらったのかと思った。

日勤の人間だけもらって夜勤の人間はもらえないのかとも、ひがみそうになった。しかし、良く考えたら今日はバレンタインデーではない。まだ先のことである。引き継ぎをするとき、それとなく聞いてみたら会社の食堂に頻繁にやって来る、生命保険のセールスレディーにもらったとのことであった。、彼が言うには若い女が、こんなものをくれるわけがないだろうということであった。それを聞いて少し安心した。しかし、ということは、彼はその生命保険のセールスレディーと出来ているのか。

この男であるが、バカ扱いされている同僚である。実際、アホみたいな失敗を頻繁にしていたのであるが、最近は少し落ち着いてきている。しかしながら、手抜きの天才の同僚が自分の失敗もバカ扱いされている同僚のせいにして、自分の仕事の失敗の失敗を認めないのである。言い逃れというか、言い訳というか、人のせいにして自分の失敗を認めないのである。ズルをする人間の多い職場である。

この男は、また会社の設備や備品をやたらと壊す同僚である。はっきり言って、この男はバカである。会社内でいろんな部署をたらい回しにされた挙句、今の現場に来た。備品は紛失しても知らん顔。設備を壊しても、そのままにしてある。周りの人間は彼の後始末に酷い目にあっている。本人は全く反省していない。この男をクビにしろ!と関係者から声が上がり始めている。私も、この意見に賛成である。

それから、かつて横領が理由で退社した私の元上司であるが、その後四国の実家に帰り整体院を開業したらしい。整体院は国家資格ではないので顧客がつけば経営は成り立つのである。あの当時から独立したがっていた元上司であるが、一応希望は叶ったようである。当時は薬剤師を雇ってドラッグストアをオープンするみたいなことを言っていた。それ以前に共同経営でドラッグストアのオーナーをやっていたという話も聞いたことがある。しかしながら高卒で薬剤師の資格も持たないようではドラッグストアは厳しかったようである。その点、整体院は特に資格も必要はない。施設もベッドひとつで始めることが可能である。仕入れもないから在庫も持つ必要はない。彼らしい適職に就いたようである。

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