証券会社の社風が合わない


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こんにちは。管理人の転職王子、ヤメタイジョーです。今回のテーマは「証券会社に就職した先輩の話」です。

証券会社は昭和の時代より前は「株屋」と呼ばれていました。同じ金融の会社でも銀行よりも格下のような扱いというか、世間からは、どちらかというといかがわしい?あるいは胡散臭い存在として見られていました。ちょうど、今でも商品先物業界が金融業界においては、銀行よりも消費者金融に近いような存在として見られていることと似ているかもしれません。

それがバブルの頃に「銀行よ、さようなら。証券よ、こんにちは」などと言われるようになり、名前も「XX証券」といえば高収益企業の代名詞になったような感じもありました。

しかしながら、ファンドマネージャーの職種などは、ともかく末端の営業社員は体質的に今でも「株屋」のままかもしれません。体育会の社風が好まれる会社も多いようです。

私の学生時代の先輩が某大手証券に採用内定をいただきました。それで、あくまで噂でしかなかったのですが配属先を決める際に、その会社は本人の希望などは一切聞くこともなく、名前の「あいうえお」順で北から配属先を決めるという噂がありました。

「あ」で始まる名前「ありしま」とかいう名前なら北海道の支店、「わたなべ」とかいう名前なら九州や沖縄の支店というわけです。随分と乱暴な話なので、ウソではないかと思ったのですが、私の先輩のワタナベさんは東北出身なのですが、九州の支店に配属されました。

それで、このワタナベ先輩は学生時代は応援団所属でバリバリのコワモテでした。本人曰く、体育会なので採用されたのではないかということでした。

そして日々の業務ですが「はめる」あるいは「はめこみ」が、主な業務だというのです。

「はめる」、とは何ですか?と訊くと投資信託などの金融商品を買ってくれそうな人のところに行って、はめてくるんだ、という返事がかえってきました。

それは販売する、営業ノルマを達成するということですか?と確認すると、まー、そうだけど、売るというよりも押し込む感じかな?キャバのネーちゃんにお願いしてゲットするのに近いかも。。という答えでした。

どちらかというと訪問販売で布団とかを売る感じに近い。売買手数料を稼ぐために不必要な回転売買される嘘トークも必要かもしれないということでした。

ワタナベ先輩が言うには「客の損が会社の利益」なのかもしれないなー、ということでした。

また月末になっても営業ノルマの数字が上がっていないと、上司から「詰められる」ことも頻繁にある。というか自分も管理職になったら数字の上がらない部下を「詰めなければならない」と悲しそうな顔で話しました。

正直、この「詰められる」ことでストレスがたまり、うつ病を発症した人も同じ支店にいるそうです。

「オレも、そのうち、うつ病になるかもしれないなー」とワタナベ先輩は豪快に笑いましたが。。。

元気そうに笑ったのでワタナベ先輩がうつ病になることはないでしょう。しかしながら、ひとつだけ気になったことがあります。このワタナベ先輩、学生の時に比べて人相が極端に悪くなっているのです。

しばらくぶりにお会いしたときには、その変貌ぶりに驚愕したものです。前科一犯と言っても疑われないような人相になっていました。
ワタナベ先輩は最後に、所詮、俺たち、二流クラスの私大、体育会卒の人間は使い捨ての営業で代わりはいくらでもいる存在なんだ、と悲しそうにつぶやきました。

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