前任者と比べられる

サラリーマン、会社員生活、宮仕えも長くなってくると人事異動というものがあります。

この人事異動には転勤がついてまわることもあります。

出世、栄転で転勤するなら良いですが、左遷で人事異動され、僻地に飛ばされたなんていうことになったら、やはり悲しいものがあります。

家族がいる場合、一緒に引っ越すのか?あるいは単身赴任で行くのか?なんて問題も出てきます。

往々にして小さな子供は学校を変わることを嫌がるものです。

子供にすれば新しい学校で馴染めるかどうか?新しい友達が出来るかどうか?もしかして転校生ということで、いじめられるのかもしれない、とか不安は尽きないでしょう。

また自分自身も単身赴任であれば、生活必需品である電化製品などの家財道具も2世帯分必要になります。

住む場所は会社で用意してくれるのか?それとも自分で探さなくてはならないのか?

新しい赴任先での賃貸不動産市場、交通事情は?

地方なら自動車は必須アイテムだ、とか。

それで異動する本人は本人で、新しい職場環境に慣れる必要があります。

顧客、得意先、同僚、上司、部下、、、

色んな人間関係があります。

そこで、どうしても出てくることが「前任者と比較される」、ということです。

前任者と比較されるのは嫌かもしれませんが、あなたも新しい人間がやってきたら無意識のうちに、その人物を前任者と比較しているはずですから、お互い様でしょう。

それで、その時に前任者より良い人ですね、と言われるなら構わないのですが、前任者の方が良かったと言われるようなことがあると、新しい職場は決して居心地の良い場所ではありません。

一応、普通は前任者から引き継ぎがあるものですが、その時に仕事を覚えたとはいえ、やはり仕事の進め方には各個人の癖も出ますし、引き継ぎだけで全てを理解、把握するのは難しいかもしれません。

何れにせよ、前任者と比較されるのは人事異動や転勤につきもののことですから、これも仕事の一環と言う風に考えて割り切ってやっていくことが必要なのかもしれません。

前任者との引継ぎがうまくいかなかった?

前任者の方が良かったと、皆が言っている。

ペーペーならともかく管理職なのだから、きちんとした指示を出して欲しいと言うのだ。
本人は休日出勤も厭わず仕事をしているのであるが、いかんせん結果がついて来ていない。

前任者との引継ぎがうまくいかなかったのであろうか?

指示が二転三転するせいで現場が混乱する。

前任者がしっかりした人間の場合、比較されるのは仕方ないかもしれないが、あまりにも評判が悪すぎる。
私も今日は汗だくで仕事をしている。食事を摂るための休憩時間もままならい。

良い加減、嫌になってきた。

会社を辞めたい、という同僚の考えは理解出来るものである。

そして前任者から引き継ぎをした人間であるが、健康のために医者から止められていて、やめていたタバコを吸い始めたという。

彼もストレスが相当たまっているのであろう。

後任の人間も比較されるので、それなりに大変である。

社内ルールに罰則は必要なのか?

社内ルールとまでは言わなくても、何となく会社の慣習のようになっていることがあります。

例えば某都市銀行では上司、上役が会議室などに入ってきた瞬間に立ち上がり、直立不動で頭を下げて挨拶をする、といったようなことです。

このような習慣は、何か軍隊のような感じがします。

よその会社から見れば、おかしなことに見えるかもしれませんが、当人たちは至って真剣です。

他にも、私が見てきた社内ルールのおかしなものは、便所の掃除を女性従業員がやることになっている会社とかもありました。

何故、男性従業員は便所掃除をしなくても良いのか、合理的、論理的に説明できる人間は一人もいませんでした。

何故か、その部署の従業員だけは有給休暇が満足に取得できないことになっている、とかいう社内ルールもありました。

かつて、私が在籍したブラック小売業では正社員の男性従業員がパートの中年女性に業務支持を出すときは命令口調ではなく、お願いする形で言わなければならない、なんてのもありました。

当然のことながら、こんなおかしな社内ルールのあるブラック小売業は、その後倒産しましたが。。

お願い口調で言って、断られたらどうするんだ?と、あの当時は疑問に思ったものです。

業務支持を出すのに土下座でもするのかよ?と疑問に思ったものです。

普通のパートのオバちゃんでも難しかったですが、薬剤師の資格を持つパートの人は特に扱いが難しかったですね。

こうした社内ルールのおかしな点が炙り出されるのが、吸収合併などで会社の社風、仕事の進め方が大きく変わるときです。

書類の書き方なども、当然変更になる可能性が高いです。

そして、ほとんどの場合、吸収された方の会社の社内ルールではなく、吸収した方の会社の社内ルールが適用されるものです。

こうした社内ルールに罰則があるという話は、あまり聞いたことはないですが、あまりに激しく逸脱するようであると降格や減俸もあるかもしれません。

一番、最悪なのが業界の慣習、会社の社内ルールが法律に違反するものであった場合です。

一時期、話題になった建設業界の談合のようなものです。

こうした習慣は必要悪なのかもしれませんが、法律が社会の実情に追いついていません。

しかしながら、事が発覚して明らかになり、世間で叩かれるようになると、会社は当事者だけをトカゲの尻尾切りにして、事態の鎮静化を図るものです。

こんな時の担当者は運が悪かったとしか言いようがありません。

事件に巻き込まれて前科でもついたら、あほみたいですよね。

もっと会社というものを醒めた目で見たほうが良いかもしれません。

人は、そのままで完璧

人は、そのままで完璧だという。であるならばカネがなくても完璧であるし、有名でなくても完璧である。

あるいは、身体の一部が欠損していても完璧であるのか。

振り返ってみるにあたり、過去にいろいろなことに手を染めた。

結果だけを見れば、成果は得られていない。

誰からも評価されなかった作品だけが残っている。

しかし、成果を出せなかった人間として自分は完璧なのであろうか。

自分は、このままでは嫌だと思っていたが、本当は全て既に全部を持っているのかもしれない。

自分で気づいていないだけで。
父と母はいつまで健在であろうか。

結果は最悪だったかもしれないが、彼らもまた自身の頭で最善と思われる選択肢を私に勧めてきたのだろう。

もっと自分が強くあり、利口であれば、最悪の事態は免れ得たかもしれない。

たら、れば、は口にするべきではないのかもしれないが。

ドーナツの穴

ドーナツには穴が空いている。

穴が開いていることについて文句を言う奴はいないはずである。
食パンには穴はない。

しかし耳がある。サンドイッチにする時は、わざわざこの耳を落としたりする。

食パンに耳があると言って文句を言う人間もいないはずあろう。
人間の欠点というものはドーナツの穴と同じである。

穴があるからドーナツなのだ。
直径、5センチのドーナツを作ったとする。

穴は2センチほどであろうか、直径50センチのドーナツを作ったとする。

穴は単純に計算すれば20センチほどになるはずである。

穴の大きさと全体の大きさは、比例するからである。
この場合、穴の大きさだけ見ると50センチのドーナツの方が大きい。
人間もまた同じである。

人物が大きくなると欠点もまた大きい。
穴の大きさだけで比較して人の欠点をあげつらうことは簡単かもしれない。
しかし、直径、パイの大きさで比較するとどうであろう。
穴の大きなドーナツは直径、全体の大きさもまた大きいのである。

お笑い芸人のダウンタウン、松本人志氏は掛け算が出来ないという。
一般的な社会の価値観で言うと彼はダメ人間かもしれない。
しかしながら、お笑い芸人としての彼の実力に異論のある人間はいないであろう。
一説によると人間の脳の容量、キャパシティーは決まっているのだという。

彼は掛け算が出来ないだけ、お笑いに使う脳が発達しているのであろう。

だからこそ天才なのだ。

天才とは何かがずば抜けて出来る人ではなく、何かがずば抜けて出来ない人なのだ。

彼も、またドーナツの穴と大きい人物なのであろう。

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