ブラック企業を内部告発、でも。
かつて私は自分の勤務先のブラック企業を内部告発をしたことがあります。告発内容は上司の横領、着服でした。社長に直接、動かぬ証拠を持って説明したことがあります。
この社長が重い腰を上げて不正を行う上司を解雇したのは、約1年後でした。1年もの間、元上司は横領やりたい放題です。
この社長、イモ(チキン)じゃねえか?と思ったのを昨日のことのように思い出します。
内部告発をして逆恨みをした、元上司からは毎晩のように無言電話がかかってきました。だいたい深夜2時とか4時くらいの時間が多かったように記憶しています。
当然、夥しい無言電話がかかってきて睡眠不足になっても会社は何もしてくれません。睡眠不足が原因で業務に支障を来たしても知らん顔です。
会社なんて、そんなものです。
社長に相談したら「警察に行けよ」と、一言で片づけられました。警察に相談したところ、通話内容を録音して記録して、、、それから不眠になったという病院の診断書があれば刑事訴訟に出来るとか何とか言われましたが、そんな気力はありませんでした。約1年に及ぶ不正「元」上司と会社の体質に疲弊、嫌気がさしていました。
結局、この会社はそれからしばらくして倒産しました。負債総額は当時のゼニで約6億でした。銀行だけでなく取引先も含めた金額です。
その後、再就職した会社で朝の8時から午前4時まで仕事をしている同僚がいました。過労死ラインは軽くオーバーしています。ここもブラックな職場でした。
中間管理職で労働組合の組合員ではなかった彼には残業代がつきません。すべてサービス残業です。
労働基準局に内部告発をした人間もいたらしいですが、会社のほうで上手く揉み消したようです。
結局、自分以外の人間は変わりません。変わるとしたら自分だけです。
会社を変えようなんて甘い考えは捨てるべきです。
変わるのは自分だけです。
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残業100時間、200時間
同僚に基本給23万円の男がいました。この給料から約3分の1が税金や年金で差し引かれ、残りが手取りの給料です。
残業代は別途つきます。
それで、ある時、吸収合併を機に業務のやり方が大きく変わり、どれだけ残業で毎日、仕事をこなしても、こなしきれない状況になったことがありました。当時の職場の状況を揶揄して爆発直後の福島原発並みだという声もあったくらいです。
午前8時に出社して深夜2時まで毎日仕事です。土日祝日などの休日出勤も当然のごとく行われます。
平均、毎日9時間残業です。月の残業時間は100時間どころか200時間を軽くオーバーしています。本人は過労でフラフラです。しかし、給与明細を見て頑張る気になったというのです。
詳細を聞くと残業代込みですが、名目賃金が90万を超えたというのです。年収1000万円も夢ではない!と力強く彼は答えました。
深夜2時、3時まで毎日仕事をしているのですから、(平均睡眠時間は約3時間)このくらいの給料は妥当かもしれません。
そうこうするうちに吸収合併直後の混乱も収束に向かいました。業務時間も通常の午前8時から17時までです。ほぼ毎日定時退社です。
定時退社になれば当然、残業手当もつきません。
そして恐ろしいのは「税金」が翌年にかかってきたことです。
所得税は前年の所得を元に計算されます。年収1000万越え!と喜んだのも束の間のことでした。翌年には税金を引かれた手取りの金額が「3万円」になったというのです。嫁に説明しても納得してもらえなかったと言っていました。税金を払い終えるまでの1年間は、相当家計が苦しかったようです。基本給23万円は変わっていません。政府の所有する税金という仕組みは、実に恐ろしいと実感した出来事でした。
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