円満退社なんてありえない.退職代行を使う

一旦、辞めた会社の人間と再就職した会社で仕事の都合で会わなければならない状況になる。たとえ、円満退社であったとしても、何となく気まずい思いをするのではないでしょうか?

こんにちは。管理人の転職王子、ヤメタイジョーです。今回のテーマは円満退社です。

最近は円満退社できないので退職代行サービスを使う人も増えているようですね。


↓要チェック↓

今回、お話しする例は、ある流通業(卸売業)の会社で在職中に仕事で失敗をして退職、その後、同じく流通業(小売業)に転職した人のお話です。

この人物A氏は新卒で卸売業の会社に就職しました。本人にしてみれば不本意な就職だったようです。それでも、他に雇ってくれる会社があるわけでもないので、まー仕方なく働いていました。

それで入社3年ほどしてからのことです。彼が、この卸売業の会社で仕事をしていたときのことです。この時、彼は倉庫で内勤の仕事をしていました。

この卸売業の会社では通常の温度で保管する商品の他に、保冷庫で温度管理をして保管している商品がありました。わかりやすい例で言うとアイスクリームもそうですね。

それで、普段は専属の担当者がついて、その保冷庫の在庫、温度管理をやっています。ところが、金曜日のある日、その担当者が家族のことで急用があるということで、帰宅してしまいました。

保冷庫は担当者不在の状態です。そうした状況で顧客から、XXの保冷品を大至急、配達して欲しいとの連絡が入り、伝票がまわってきました。

誰も対応する人間がいないのでA氏が仕方なく伝票を手に保冷庫に入りました。初めて入る保冷庫です。この時は初夏だったそうですが、中は非常に寒く身体が痺れて来たと言います。まるで雪山で遭難したような状況だったといいます。

それで伝票に書かれた商品を探すのですが、なかなか見当たりません。A氏は一旦、保冷庫から出ました。

それで、本来の担当者がよくやっていたように作業をしている間だけ、保冷庫の温度を少しだけ上げました。

これで、少しは作業をしやすくなります。時間はかかりましたがA氏は探していた商品を見つけ出すことが出来ました。

顧客には商品は無事、届いたと言います。A氏は仕事が無事に終わって胸をなで下ろしました。保冷庫の温度計のツマミを元の数字まで戻し、仕事は終了です。

この日は金曜日だったこともあり、皆が割りと早く退社したといいます。A氏も、その一人でした。

週末の休みが明けて、翌月曜日のことです。A氏の上司が何やら騒いでいます。

保冷庫の温度設定が狂っていて、中に保管してあった商品が全部パーになっているというのです。心当たりはないか?と問われA氏は事情を上司に説明しました。保冷庫の温度設定を元に戻したつもりでしたが、どうやら正確に戻っていなかったようです。初めてやったことですから、そんなこともあるでしょう。そして、そのことを確認する人間は、上司も含めて誰もいませんでした。

このときA氏は初めて知ったのですが、保冷庫の中で保管してあった商品のほぼ全部がダメになり損害金額は約1000万円だというのです。

裁判にでもなるのであろうか?A氏は青ざめたといいます。それはそうでしょう。この時に、「家族の用事」という理由で帰宅して会社を不在にした本来の担当者が放った言葉が忘れられないといいます。どんな言葉だったのか、彼は口を重くして、その内容を教えてはくれません。

A氏の言い分としては、「オマエが会社に不在だったから、代わりに俺が仕事をしたのだ。その仕事がうまくいかなかったからといって、オマエがそんなことを言うのは筋違いだろう!」というものです。

また、その後、明らかになったのですが「家族の用事」という理由で帰宅した本来の担当者は自分の信じている宗教団体の用事で会社を抜け出したことが、後日判明しました。

しばらく、A氏は会社の中で非常に居心地が悪かったといいます。それはそうでしょう。その後、A氏は、その会社を退社しました。

それから、似たような業種の流通業(小売業)に転職しました。それで幸か不幸か、辞めた会社の人間が取引先の営業マンとしてやってくるのです。A氏にすれば退社した人間の誰それが嫌いということはありません。しかし、何となく気まずい思いをしたといいます。

しかも、小売業ですから取引先の人間としてだけでなく、客としても来店することもありました。

A氏にすれば、トカゲのしっぽ切りのようにして辞めさせれたのだから、円満退社なんてありえない。別に辞めた会社の特定の人間が嫌いなわけではないが、可能であれば顔も見たくないと言っていました。

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