会社で傷害事件、解雇

こんにちは。管理人の転職王子、ヤメタイジョーです。今回のテーマは「会社で傷害事件、解雇される」です。

失礼ながら、工場労働者には常識のない人間が多いものです。人を殴ってケガをさせたら傷害事件になることを知らない連中も、けっこうな割合でいます。

昨日まで、地元の底辺高校に通い、頭を茶髪にして、コンビニエンスストアの前でウンコ座りをしていたような奴に制服を着させて仕事をしているのですから、当然といえば当然かもしれませんが。

所詮、工場労働者は使い捨ての労働力です。この手の人間でも使う分には、まったく問題ありません。それで、かつて、私のいた工場に手の付けられない暴れん坊のガキがいました。仮にMくんとしておきましょう。

このMくん、一言で表現すると元不良、ヤンキーです。早い話がバカです。
会社の中を、我が物顔で歩き、誰かれ構わず、メンチをきります。

上司とか先輩とか関係ありません。目が合った人間にはケンカを吹っかけます。どうにもなりません。

こんなMくんなので、倉庫の奥深くで行う作業に就かせて、一般の従業員とは隔離されたような状況におかれていました。それでも、まったく人と関わらずに仕事をすることが出来ません。多少は誰かと話すこともあるでしょう。それで、ある時、このMくん、同僚の一人を柔道の投げ技で投げ飛ばし、ケガをさせたのです。

やられた方は骨折でした。身動きが出来ない状況なので会社に救急車が来ました。青くなったのは会社の上層部です。

新聞の社会欄にでも、「株式会社XXXで傷害事件」書かれたら大問題です。
一応、この会社は地元では、それなりの規模の会社です。この会社の下請けや何かの仕事で食べている人間はたくさんいます。

それで、ここまで来たら、コンプライアンスが、どうしたとか、こうしたとかいう以前の問題です。

会社の上層部は、ケガをさせれた人間には因果を含めて「ふざけていてなったことだ」ということにさせました。ケガをさせられた方もコトを荒立てると会社には、残ることが出来ません。

それで、会社の上層部が何をしたかといと、この傷害事件を起こした、Mくんを「詰める」ことをしました。

始末書どころではありません。Mくんに辞表を書かせたのです。クビにしたのです。解雇です。

書式としては鉛筆で書かれた誤字脱字だらけのムチャクチャな、子供の落書きのような退職届でしたが、一応、これで本人の方から辞表が提出されたという形にして、Mくんをクビにしました。
法的には「懲戒解雇」ではなく「本人の自己都合退職」という形です。

この暴れん坊がいなくなって工場には多少の平穏が訪れたようです。しかしながら問題の本質は解決したとはいえないのではないでしょうか。


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傷害事件を起こされた上司と

喫煙所で、かつて暴力事件を起こされた元上司と会った。早いもので,あの傷害事件から10年が経つ。ちょうど10年前の今くらいの季節であった。この元上司とは現在では別の部署なので直接の関係はない。私の顔を見ると向こうの方から話しかけてきた。

そっちの部署は身体が酷いんだろう、とか言われた。適当に相槌をうっておいた。今にして思えば、あの会社の中で起こされた傷害事件は何だったのだろうかという気がする。こんな職場にはいられないと思い、辞表を出した。元上司の上司は受け取ってくれなかった。

本来なら、この傷害事件を起こした元上司は警察に逮捕される予定であった。逮捕の瞬間にはテレビと新聞が取材にくる予定であった。逮捕の場所は自宅と会社のどちらが良いか、と警察官と話し合ったものであった。結局は私が腹におさめる形で穏便に済ませたのであるが。その選択肢が正解であったのか、否かは今でも良く分からない。

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