希望退職と新入社員
春から、私の勤務先にも新入社員が入ってきた。
高卒の新卒である。
5.6人入ったようである。
しかしながら、この会社では、しばらく前に希望退職を募り、人減らしをしたばかりではなかったか。
人減らしをして新卒を採用するとは、どういうことか?矛盾していないか。
頭数だけなら同じである。
しかしながら人件費、コストの観点から見ると違う。
つまり、人件費の高い従業員には辞めてもらって人件費の安い人間を入れたということであろう。
全体的に見れば人件費の抑制にはなる。
希望退職で辞めた人間は元気にしているのであろうか。
総務課だったか、人事課の人間に訊くと、事業あるいは技術の継続がどうしたとか、こうしたとか、言っていた。
今年、入社した新人たちも何十年かしたら希望退職で辞めていくのであろうか?
会社にも生き物と同じく新陳代謝が必要ということであろうか?
新しい食べ物を取り入れ、栄養を抜き取った後に不要になったものを排泄する。
希望退職、ならびに定年退職で会社を去った人々は、さしずめ排泄物と同じようなものなのであろうか?
若い新入社員は会社にとって栄養で、年老いた退職者は老廃物のようなものか?
従業員は栄養を抜き取られた後に、会社の外に放り出されるのだ。
そして排泄物は便器から下水に流されてしまうのだ。
職場で同僚に
タバコを一本くれと言われた。
職場の同僚にである。家に忘れてきたのだという。
これを機会にタバコをやめようという考えは微塵もないらしい。
彼によると一箱千円になってもやめることはないだろうとのことであった。
俯瞰してみると貧乏人ほど不要なものを購入しているのではないか。
高いカネを払って健康を害しているのである。
彼に言わせると足元を見られているのだという。
いくら値上がりしても禁煙しないだろうというのだ。
会社では喫煙所は基本的に屋外にある。
冬場、外で煙草を吸っていると、冗談ではなく凍死するのではないかと思う。
夜間は特にそうである。
かつては社屋の中での喫煙も可であったが、現在は不可である。
そういえば会社のエライさんで喫煙者は、ほとんどいないのではないか?
所得と喫煙率は反比例すると、何かで読んだ記憶がある。
喫煙者は低所得者が多いのか?
少ない給料から、健康を害し、生活に不要なものを購入しているのである。
ますます貧乏になることは必定であろう。
なぜ、こうした行為を繰り返すのか?
無知、あるいは蒙昧という単語だけで片づけても良いものであろうか?
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