大学進学を理由に退職

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事務所スタッフの21歳の女の子が大学進学を理由に退職するのだという。

私の天敵の元係長の寵愛を受けている人間である。毎日、コーヒーを奢ってもらっている。元係長は下心があるのかもしれない。

それで、この女性スタッフは、これから1年間、予備校に通い、その後に大学受験をするのだという。このスタッフは高専卒なので、仮に大学に合格した場合、三年次に編入する形になるのだという。

仕事の方は、それなりに順調なはずなので、「随分と物好きだなぁ」、というのが私の個人的な感想である。私は、そんな風に思うのであるが、本人は本気らしい。

最初に、この大学進学の話を聞いた時は、これはあくまでも表向きの理由で本当は、もっと別の理由ではないか、と勘ぐったのであるが、そのままの理由で会社を辞めるらしい。
受験する時には22歳である。留年しないで卒業したら24歳である。普通に考えれば二浪して大学進学した学生と年齢的には同じである。
仮に上手く志望大学に合格出来たとしても周囲の学生と話は合わないのではないか。

若い時の二年間は結構大きい。

いったい、何処の大学の何学部に入学する予定なのか?何を勉強したいというのか。
私が大学生の時にも似たような奴はいた。別の大学の二年生まで進学したのであるが、身体を壊し、入院。その後、退院してから再度、私の通っていた大学に進学した。年齢的には五浪の扱いになった。この男が、今、何処で何をしているかは知らない。
おそらくは就職試験で相当苦労したのではないか。
この女性スタッフも、卒業するころには自分の選択は失敗だったと感じるのではないか。新卒で24歳の女を雇うような物好きな会社は、あるのであろうか。

しかし、本人は至って真剣なのであるから水を差すのもマズイと思ったので黙っていた。本人が言うには、早速、志望校の資料請求をしたという。資料請求は無料だから構わないのかもしれないが。
ちなみに第一志望校は、ここなのだという。

願書請求した結果は、どうだったのであろうか。自分の人生だから、自分が納得すれば、それで良いのであろうが。

このスタッフの後任の男性によると親が金持ちなので働かなくても問題ないのだという。

なので、こんな年齢になってまでの大学進学を許したのではないかとのことであった。ある意味、真実かもしれない。事務所でも面白くなさそうに仕事をしていたとのことであった。私の憧れの先輩の出番が来たかなとも思ったが、そうではないらしい。相変わらず課長からは干されているらしい。

ちなみに引き継ぎというか、後任は表向きは全員で仕事を分担することになっているらしいのですが、実質的に一人の男性スタッフが、ほとんど全ての業務をやる形になるらしい。自分から手を挙げて「やります」と言ったらしい。左遷されてやって来た、また別の元係長である。

彼はババ抜きで言うところのジョーカーを引いたのであろうか?

退職の挨拶

大学進学を理由にして退職する事務所スタッフの女の子が関係の深かった人間に挨拶をしていた。私の天敵の元係長、設備担当に頭を下げていた。その後、彼らは数人で会社の食堂で昼食を取っていた。この事務所スタッフには、私も仕事の失敗のフォローを何回かしてやったのであるが、私には何の挨拶もなかった。

人間なんて、そんなものである。
食後は二人で楽しそうに歓談している。デキているのであろうか。
それで後任であるが嫁が会社で浮気をしている元係長がやることになったらしい。自分から手を挙げて名乗り出たらしい。傍目には仕事の許容量が一人分のキャパを越えているのであるが、本人は出世の返り咲きを狙い、やる気マンマンらしい。いつ、壊れるか見ものである。

退職の引き継ぎ

大学を受験するという理由で退職する事務スタッフであるが、2週間ほどで引き継ぎを終えたらしい。今日、会社に行くと休憩所のテーブルの上に、書き置きとお菓子が置いてあった。ベルギー産のチョコレートかと思って、ひとつ口に入れてみた。随分と柔らかい。和菓子ではなくチョコレートなのはバレンタインデーが近いからであろうか?

期待して、袋の裏面を見てみるとブルボンの中国産のチョコレートだった。「しまった」、と思ったが既に固形物は噛み砕いて腹の中に収まってしまった後であった。安いものかもしれないが気持ちのものなので、ヨシとしよう。あの子は、これからどんな人生を歩むのであろうか。

国立大学に合格

結論からいうと地元の国立大学に合格して、春から入学することになったそうである。

高専卒ということで試験も多少甘かったのではないか。

いづれにせよ、自分の夢というか、目標に向かって進んだことは良いことでしょう。

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