うつ病の男と出張


憧れのあの人がうつ病から復帰した人物と一緒に出張に行っているという。道理で昨日から姿を見ないはずである。別件にかこつけてスタッフから、それとなく聞き出した。一体、二人で何処へ行って何をしているのか。出張の理由はセミナー受講だという。何のセミナーであろうか。激しく嫉妬する。しかし、二人のうち1人は2日で、もう1人は1週間の出張だという。どんな仕組みになっているのか。関係ないかもしれないが、出社するときに会社の駐車場でパトカーがうろうろしていた。また車上狙いでもあったのか。それと関係あるのか、ないのかは不明であるが、駐車場でのクルマの停め方が今後、変わる旨の説明があった。サイドミラーは必ず閉じる。白線の枠からははみ出さない。前向き駐車。何かと締め付けが厳しくなってきている。

それで、私の前任者に、遠回しに探りを入れて訊いてみたら、元うつ病は最初に名古屋、次に山梨で設備操作の講習を受けてくるのだという。名古屋はともかく山梨は富士山の麓で何もないところだという。


それで、私事の今回の東京出張であるが、結論から言うと行かない。行けない。ことになった。ホテルの手配などでモタモタしている間にセミナー参加枠が定員に達してしまったのである。新幹線が開通したことによりアクセスは、以前より良くなったはずである。かつての東京出張は飛行機で60分、羽田空港から浜松町までモノレールで一時間?くらいであったか。
また心理的なハードルも高いのかもしれない。かつて居住していた関西であれば土地勘もあるが、東京は土地勘がまったくない。セミナー会場が大崎駅と言われてもピンと来ない。宿泊先のホテルは何処が良いのかも、まったくわからない。私にとって東京に行くことは火星の裏側に行くくらいハードルの高いことになっている。閾値を上げるべきであろう。

また、来月の末に開催が予定されている主催者によるお食事会であるが、夜勤の週に当たっていた。ちなみに翌日は休みである。前班と後班に頼めば行けるかもしれない。班長にも頼んでみよう。このお食事会、無料かと思っていたら会費を五千円取られるらしい。
多分、領収書は出ないであろう。何とか都合をつけたいものである。

そんなことを考えながら、昼食時、ポットにカップラーメンの湯があるかどうかを確認するため、蓋を開けてみたらポットの中の湯にプラスチックの粉塵が浮いていた。前々から職場のポットは不衛生と聞いていたが、やっぱりという感じである。結局、カップラーメンを食べなかったことは言うまでもない.

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