会社の飲み会で大失敗?
こんにちは。管理人の転職王子、ヤメタイジョーです。今回の話は「会社の飲み会で大失敗」です。
私の新入社員時代のことです。新卒で入った会社で歓送迎会が開かれることになりました。
この歓送迎会は新入社員ならびに異動などで支店を去ることになった人たちのためのものです。
それまでの飲み会といえば学生ノリのもの、コールを盛大に入れるようなものばかりでした。
それで、その時に行われた歓送迎会はホテルのお座敷でした。何となく御座敷で御膳を囲んだ飲み会には抵抗がありました。当時、私は新入社員として一番のペーペーとして末席に座っていました。
それで一番下っぱですから、いろんな人にお酌をしに行くわけです。
支店長、課長、栄転で他の支店に異動になる人、順番に注ぎに行きました。
それで宴もたけなわになったころ、一人の若い女性にお酌をしに行ったわけです。
その女性は、当月いっぱいで退社が決まっていました。
その時に、その若い女性従業員に言われたのが、「この会社は良い会社なので頑張ってね、と」言われました。
「え、そんな良い会社なら、ではどうして辞めて行かれるのですか?」とオイラが訊くと、「私、派遣社員なんです」
という答えが返ってきました。オイラは口を押さえて、
「え、派遣社員?!え、コンパニオンですか!」と、思わず口走ってしまいました。
横に座っていた係長に突き飛ばされてしまいました。
新入社員時代のアホみたいな思い出です。
会社の飲み会、服装、ドレスコード
あれは私がブラック小売業で店舗の責任者を務めていたときのことでした。その小売業の社長は見栄っ張りだったので、毎年地元の有名ホテルの宴会場で盛大に新年会を開いていました。
パートも含めた全従業員、取引先のメーカー、卸、銀行などの関係各社の人たちも招待します。
普段は会社の制服で仕事をしている従業員ですが、この日のドレスコードは、全員もちろん正装です。男性ならスーツにネクタイを着用します。女性でもスーツです。
それで、当時、私の管轄には部下のスタッフがパートの女性従業員を含めて8人いました。その中の一人にBくんという男性がいました。
私立大学、文学部卒のひょろっとした感じのヤツです。
男性で文学部卒というだけで、どんなキャラか、おおよその想像がつくのではないでしょうか?
Bくんは、小売業で働く前は建材会社で仕事をしていたそうですが、セメントで腰を悪くしてヘルニアになり、重いものを持つことが出来なくなって、小売業へ転職してきました。
このBくんは、やることなすこと、全てがドンくさい。どんな仕事をやらせても普通の人間の2倍の時間がかかり、また仕事の結果も穴だらけ、失敗だらけでした。
しかし、彼の名誉のために言っておきますが、彼は決して悪い人間ではないし、人当たりについては私より良かったものです。
それで、毎年恒例の新年会ですが、当然Bくんも出席します。会場に指定されているホテルに行って、私はめまいがしました。
取引先の関係者、従業員スタッフ全員が正装して、ホテルのロビーに集合していたのですが、その中で毛玉のついたセーターにジーンズを履いたBくんがいました。
彼だけが、明らかに周囲から浮き上がった状態でした。場違いな服装で来たしまったことは、本人も自覚があるらしく、落ちつきなく周囲をキョロキョロと見まわしていました。
毛玉のついたセーターにジーンズ、薄汚れたスニーカーだけでも、ホテルの宴会場では場違いなのですが、彼の顔を見ると、ついさっきまでコタツで寝ていて、そのまま起きてきたような寝ぐせの髪に無精ひげまで5ミリくらい伸びています。
きちんと髭を剃り、頭には整髪料をつけてきた人間が隣に立つと、如何に彼がだらしないかが、いっそう比較されます。
しかも、彼のセーターはオシャレなブランドものとかではなく、「駅の忘れ物市」で拾ってきたような小汚いものでした。洗濯の仕方を間違えたのか、そのセーターは不自然に縮んでいました。
「あー、やってくれたな」というのが正直な私の感想です。彼は「しでかす君」なので何かをやらかすような気がしていたのですが予感は的中しました。
しかも、座る場所は、くじ引きで決めるのですが、彼の引いたクジはステージのマイクの下、社長の真ん前の一番目立つ場所でした。
ちなみにクジ引きで決まった私の席は出入り口のドアの横でした。私はコートを脱いで、荷物をクロークに預けた後に、ベテラン選手のパートの人のところに行き、耳打ちしました。
「すいません、ちょっといいですか?」会場の外に出るように促します。
このベテラン選手のパートの人は勤務歴が一番長いので、こうした状況も何かしら経験があって対応策の名案があるかもしれないと考えたのです。
「何で、アイツはスーツじゃなくて、あんなセーターを着て来たんだ?!」とベテランのパートに訊くと、
「アンタ、言ってなかったの?!新年会は正装だって」
「オレが悪いことになるのかなー。悪いことになるんだろうなー。言ってなかったオレの責任かなー」
こんな会話を、パートの従業員としました。このベテラン選手のパートの人も打つ手は思い浮かばないようでした。ホテルの貸衣装も考えたのですが、時間は既にありません。新年会は始まってしまっています。
新年会の司会は重役のC氏でした。
Bくんを見ると社長の前で料理にかじりついています。良くも、まー、こうした状況で料理がノドを通るものです。
しかも食べている様子を見ると、ナイフやフォーク、割り箸を使うのではなく、肘をついて子供のようにチキンを両手で持ち、かじっているのです。口の周りはチキンの脂でベトベトです。更にはチキンの脂が無精ひげの周りにも、くっついて更に小汚い感じになっています。
私は目の前の料理もビールもまったく口にすることが出来ませんでした。ただ水とタバコだけを口にしました。宴会が終わるまでの時間は、私にとって悪夢でした。
宴が始まって30分ほどしたところで「今年、入社した新人さんの紹介です」と司会のC氏がマイクで叫びました。
10人ほどの人間が壇上に並ばされます。「名前、所属、仕事に対する意気込み」というようなことを順番に言わされます。Bくんは背が高いので、ことさら目立ちます。
正直、私は生きた心地がしませんでした。社長がトイレに行くため、席を立ったときに廊下で、自分の部下のBくんが正装で来なかったことを社長に詫びました。
「あなただけ、格好良ければ、それでいいじゃないか」と社長は言いました。何となく救われたような気がしましたが、出来の悪い部下を持つと苦労が絶えないとは、こういうことか思いました。
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