40代50代平社員リストラ、失業無職の絶望
現実問題として日本の国では、誰でも出来る仕事なら高給の日本人を雇う必要はありません。
派遣社員にはじまり、外国人労働者、（事業所自体を外国に移転することもあります）は、もとより「ＡＩ、人工知能」まで登場しました。
これからは「ＡＩ、人工知能」がますます社会に浸透していくでしょう。
人間の出番は少なくなるばかりです。
終身雇用制度は、言うまでもなく、既に崩壊しています。
管理職と平社員、リストラされやすいのは？
管理職がリストラされやすい場合
一見するとリストラされやすいのは平社員のような気もします。
しかしながら幹部職員のほうが高給取りなのです。
会社側にすれば幹部職員のほうが人件費が高いのです。
固定費の圧縮を考える会社が、より高給取りである幹部職員のほうをリストラしたい！という状況も大いにあります。
特に、こうしたリストラで顕著なのが「吸収合併によって親会社が変わった場合」です。
ホンハイグループに買収されたシャープでも「40代以上はいらない」「40歳以下の雇用は守る」 と台湾人のオーナーが明言しました。
だいたい、どこの会社でもリストラは40代以上からです。
吸収した会社の経営幹部にしてみれば、「おまえたちのような無能な高給取りが会社の管理職に居座っているから業績が悪化したのだ！」というのが言い分です。
吸収した方の会社の管理職にしてみれば吸収された方の会社の管理職は目障りで仕方ありません。
仮に会社にしがみついたとしても「退職強要」「パワーハラスメント」などで強引に退社を迫ってきます。逃げ道はないでしょう。
平社員がリストラされやすい場合
一言で説明するならば平時の業績悪化した時です。
会社の資本関係が変わるわけでもないけれども、以前のように人手は必要なくなった。
費用対効果の合わない40代、50代、管理職をつとめるだけの能力のないことが証明された人間。
出世を後輩に抜かされた人間です。
本人たちも、かつての部下、後輩が自分の上司になるのです。
決して居心地の良いものではないでしょう。
50代リストラ無職、失業保険、雇用保険が切れる恐怖
失業保険、雇用保険は年金とは違います。
生きているだけで年金はもらえますが、失業保険は給付期間が過ぎれば打ち切られます。
収入の目途が立たなければ「生活保護」も現実のものとなり得ます。
労働力市場においては需要のほうが供給よりも多い、なんて言います。
しかしながら40代、50代の人間を積極的に雇う会社は、なかなかありません。
そして、無職の期間が長くなると良く聞くのが、
「嫁から離婚を突きつけられる」
という話です。
やはり、ダンナには一家の大黒柱として安定した収入を家庭に運ぶことを家族に期待されているのです。
家計を預かる主婦の立場からすれば、昼間からゴロゴロしている中年男は嫌悪感のかたまりのような存在でしょう。
子供からもバカにされたら会社だけでなく家庭にも居場所がないことになります。
離婚した場合、慰謝料、子供の養育費でダブルパンチに襲われることになりかねません。
