ボーナスの査定のフィードバック
「あなたは独身ですね」ボーナスの査定のフィードバックの面談の時に上長から言われた。仕事については平均的な査定で悪くはなかった。そんなに高い金額ではないのかもしれないが、ボーナスの出ない零細企業、出せない中小企業も多いのである。これだけで良しとするべきかもしれない。
A(良い)やC(悪い)の査定がついた人間はいるのであろうか?
私については、「最初は酷く、もたついていたよね」みたいな話から始まり、救急車で病院に搬送された同僚の話になり、彼の家族となかなか連絡が取れなかったので一応全員の家族の連絡先を聞いています、ということになり私は実家の電話番号を伝えた。その中で出てきたのが冒頭の言葉である。どこか、あなたは不具者ですね、という含みのある言葉に聞こえたのは気のせいであろうか。
ボーナスの査定の話よりも、こちらの方に重きを置いた面談だったのではないか?
親父が、かつて良く言っていた。「いい歳になって一人もんだと半端もん扱いをされるぞ」と。
多分、こういうことなのだろう。他にも私以外に独身者は複数いる。男女を問わずである。
上長は同僚の一人の名前を出した。「彼はバツイチらしいですね」
馬鹿にしたような言い方であった。「私も似たようなものです」、と答えた。私が過去に婚約破棄をしていることを会社の人間は誰も知らない。話すつもりもない。話す必要はない。職場の人間関係は淡く、乾いた関係が良いと考えている。
他に話したことと言えば、新しい設備の稼働時期は不明である。設備保全の進捗状況次第とのことであった。人事異動の話はまったく出なかった。同僚Bから聞いた話はガセネタだったのかもしれない。
彼の話は与太話が多い。大したフカシ野郎である。
仕事については、その後、憧れの先輩に適当な用件をでっち上げて話しかけてみた。
「エクセルの印刷の具合がおかしいのです。プリンターの設定が間違っているのですかね?」
先輩は的確に説明して、正確に修正してくれた。心なしか、最近、年齢相応のフケ具合になってきたような気がする。疲れているのであろうか?何とかしてあげたいが、私の管轄外である。
それで、この人は理由は不明であるがパソコンを操作するときには何故かメガネを掛けるのである。
「見えていないのであすか?」と聞くと、ついさっきまでコンタクトレンズを使用していたのであるが、目が痛くなったので外してメガネにしたのだという。
ちなみにコンタクトレンズはネット通販で購入しているとのことであった。
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もしかして老眼が入ってきた?老眼用のコンタクトレンズなんてあるのですか?と聞こうとしたが、怖いので黙っていた。
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