コロナウイルスで退職
危険地域への出張や満員電車での通勤。
目に見えない危険は、世の中にあふれています。
無理難題を押し付ける会社にはオサラバしましょう。
世の中には在宅勤務、テレワークをさせてくれる会社ばかりではありません。
ブラック企業からは早めに逃げ出しましょう。
https://news.livedoor.com/article/detail/17967763/
上記より転載
未曾有のパンデミックで退職代行の依頼が殺到!?
感染拡大は勢いを増す一方。ついに「パンデミック(世界的な流行)」となった新型コロナウイルスは、我々の「働き方」にも大きな影響を及ぼしている。
「急増しているのは、マスクやトイレットペーパーを買い占める人だけではない。実は退職代行を依頼する人も、ここ数週間で激増しているんです。特に夕方過ぎから夜中の問い合わせが連日、殺到しています」
明かすのは、これまで2000件以上の退職代行案件を手掛けてきたフォーゲル綜合法律事務所の嵩原安三郎弁護士だ。
◆『ウイルスなんて気にしすぎ!』出張を強制されたOLの窮状
岩手県在住の田中美沙さん(仮名・40代)も弁護士に『コロナ退職』を相談したひとり。県内の部品メーカーに営業職として長年勤務しているシングルマザーだというが、その叫びは悲痛だ。
「このコロナ騒動のなか、社長から5日間の北海道出張を命じられたんです。北海道といえば感染者が相次いで報告されている“危険地域”なのに、道内をくまなく回ってこいとのお達しです。うちには5歳の娘もいますし、75歳になる父親は糖尿病を患っている。私はコロナ感染しても軽症で済むかもしれませんが、持病を持つ父親はどうなるか……」
感染のリスクを冒してまで、出張に行くべきか。田中さんは自問した。
「あまりに不安で断ろうとしたのですが、社長は『マスコミに煽られてバカが!』『気にしすぎだ』と激怒。しまいには『この仕事を断ったら米粒ひとつ食えなくなるんだぞ!』とすごまれて、行かざるを得なくなりました。こんな非常事態下で、社員や家族の命をないがしろにする社長には、もうついていけない。
でもただでさえ人手不足なのに、ベテラン社員の私が辞めるといったら、執拗な引き止めに遭うことは目に見えています。悩み抜いた結果、縁をスッパリ切ろうと思い、退職代行を依頼することにしました」
◆在宅勤務で「あたらしい働き方」に覚醒した若者の本音
一方で、こんな“新型”の退職代行希望者もいる。スポーツ用品メーカーに勤める伊藤大輝さん(仮名・20代)は、在宅勤務がきっかけで、退職代行の門戸を叩いた若手サラリーマンだ。
「うちの会社は3月から在宅勤務を命じられました。最初の数日は『満員電車にも乗らず、特にイヤな上司と直接顔を合わせないなんて最高だ』と思いましたね。何かと大勢の前で罵倒されるのですが、その心配もない」
しかし、在宅でできる仕事には限界があり、さらにイベントが続々と中止になる中で飲み会や外出の機会も減少。伊藤さんは次第に時間を持て余すようになった。
「家にひとりでいる時間が長くなると、これまでのことをじっくり振り返るようになります。『俺はこの会社で、これまで何をしていたんだ』『イヤな上司に頭を下げ続けてサラリーマンをやっても何も残らないのでは』と考えるようになってしまって。コロナも怖いし、今は失業手当をもらいながら巣ごもりしたい」
コロナ騒動による在宅勤務という異例の事態に、これまでの自らの働き方に疑問を抱いてしまった伊藤さん。それなら「自分で辞表を出せば」と思うが、伊藤さんの退職代行業者に依頼するハードルは極めて低い。
「辞めたいと言ったらどうせイヤな顔をされて、キレられる。辞表を出した途端、『同じ業界にいられないようにしてやる』と脅された人も見てきました。わざわざそんな思いをするんだったら、数万円で弁護士に頼んでカタをつけてもらうほうが効率的じゃないですか?」
◆横行するコロナハラスメント
前出の嵩原氏は語る。
「自分で退職の意思を告げるのが面倒くさいから、という理由での依頼は実際は少なく、『退職すると言ったら脅される』『絶対に認めてくれない』などブラック企業の過酷な労働環境に追い詰められている事例が多いのが現実です。また冒頭の田中さんの例のように、感染の危険があるにも関わらず出張を命じるような例は、明らかなハラスメント事案と言えるでしょう。
新型コロナウイルスという近代日本が経験したことのないような未曾有の出来事を前にして、上司のハラスメント体質や部下のモチベーションの低下など、これまで職場でひた隠しにされていた本音が一気に噴出するのでは」
退職代行業者にまで広がる新型コロナウイルスの余波。職場の「コロナハラスメント」に悩む前に知っておいて損はないはずだ。
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