店に親戚が客で来る
接客業、小売業は365日休みなし 小売り, 新卒, 無職, 販売員
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こんにちは。管理人の転職王子、ヤメタイジョーです。
今回は、過去に小売業、ドラッグストアで働いていたときの逸話を少し、お話しさせてもらいます。
過去に小売業で働いていた時のことである。仕事であるから、嫌なことはたくさんあった。小売業は基本的に1年、365日、休みなしなので年間休日の日数も少なかった。他にも嫌なことはたくさんあったのであるが、その中のひとつに親戚が買い物に来るというのがあった。
来てもらっても恥ずかしくない店舗なら良いのであるが、当時の私の職場はドラッグストアならぬ「バラックストア」と揶揄されるくらいのボロい、汚い店であった。
これが同じドラッグストアでも大手の「マツモトキヨシ」や「ウェルシア」などなら話は、また違ったかもしれない。しかし、私の勤務先は零細の販売店、小売業である。
店に客として買い物に来た親戚には、正直な話、「オマエ、大学まで出て、こんなショボイ職場にいるのか?」と言われそうな気がした。無論、親戚の人たちは常識をわきまえた人たちだったので、そんなことは一切、口にはしなかったが、腹の中では思っていたかもしれない。
私のイトコたちは、高卒も大卒も皆、しっかりとした勤務先で仕事をしている。
頭の良いイトコはアメリカの弁護士資格まで持っている。
当時、私が持っていた資格と言えば自動車免許くらいのものであった。親戚一同の中で、私だけが零細のシケた会社で販売員として働いていた。
それでも、新卒で入った会社を辞めて、無職の期間を半年ほど経て、ようやく決まった働き口である。最初、聞いた勤務条件とまったく違うブラック企業であったが、他に行くあてもなく、仕方なく、何となく仕事はこなしていた。
しばらくは、前職を辞めたことは親戚の人間には言っていなかったのであるが、買い物に来られることで、新卒で入った会社を辞めたことがバレてしまった。
こちらとしては、極力、親戚とは顔を合わさないようにしていたのであるが、それでも狭い街なので、それなりに店に買い物に来る。これもまた嫌なことのひとつであった。
また店に買い物に来るのは親戚だけではない。昔の同級生もたまにやってきた。
高校の時に同級生だった女の子が、レジを打つ私の顔を見て、含み笑いを見せたのも微妙な感じだった。
「何だ、オマエ、こんな所で働いているのか?」と言われそうで、気まずくて同級生が店に入ってくるのが分かったらパートのおばちゃんにレジを任せてバックヤードで作業をしたりした。
しかしながら、その同級生もイボ痔の薬を買いにきていたから、それなりに格好悪かったのではないか?
真面目な顔で「イボ痔には座薬と軟膏、どちらが良いですか?」と訊かれた。
「両方、使えよ」と言ってやろうかと思ったが、一応、症状を聞いて軟膏を勧めておいた。それにしても、今にして思えば、良くもあんな汚い店で、それなりに来客があったものだと思う。
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