看護師の夜勤は何歳まで?

千葉県に住むユウです。

40代女性、子供2人、現在は訪問看護師をしています。(日中勤務。夜間緊急対応は交代で月数回。)

新人で就職したのは地方都市にある総合病院でした。総合病院ですから、診療科はほぼ揃っています。
特に周産期医療に力を入れている病院で、普通分娩の方は少なく、ハイリスクな妊婦さんが県内から集まってきていました。
NICUがあるのも特徴で、母子離れ離れになることなく、一緒に入院できることで人気があったようです。

私は、看護学生時代に担当した小児の患者さんとの出会いから、重症小児病棟の看護師になりたいと思っていました。小児を知るには新生児からです。

この病院を選んだのはNICUで経験を積みたかったからです。そのあとはこども病院へ転職するつもりでした。なぜかその後15年以上も働くことになりましが・・・。

病院のベッド数は約400床。看護職員は(看護師、助産師、看護助手など)400名近く。看護職員だけで、病院職員全体の過半数を占めていたと記憶しています。

NICUは、より小さい子・重度の合併症がある子のチーム、少し状態が落ち着いた子のチームと2チームに分かれていたので、NICUだけでスタッフは50人くらいいましたね。
勤務体制は病棟によって違いました。NICUは3交代制でしたが、一般病棟の一部は変則2交代制をとっていました。

さらに、NICU内の重症チームは3人夜勤体制でした。通常は2人体制です。
夜勤で嫌だったのは意地悪な先輩と組むこと。夜勤の間中無視されるとか、何をしても嫌味を言われるとかは日常茶飯事でした。
私は、NICUの後にICU勤務となり、ずっと閉鎖された空間にいたので分からなかったのですが、一般病棟ではひどい派閥などはないようです。

実際に私も、一般病棟に移動になってからは後輩と飲みに行っていました。整形外科勤務の友人は、新人のころから先輩と仲が良かったですし。重症の患者さんが多いストレスや、閉鎖空間が軋轢を生む一因なんでしょうね。
夜勤帯はハプニングが起きやすいです。事故で運ばれてくる方や急変。患者さんの死に多く直面するのもつらかったです。

夜中ですし、スタッフも少ないので、その中で人の死に接するのは、日勤帯よりストレスに感じていました。
勤務時間は9:00~17:00、17:00~1:00、1:00~9:00ですが、情報収集や申し送りがあるので、遅くとも1時間前にはフロアに出ます。
勤務時間が終了しても、記録があるので時間通りに帰宅できないことがほとんど。日勤・深夜勤がセットで、明けて翌日準夜勤というパターンが多いのですが、日勤を終えて帰宅し、お風呂から出たらもう出勤時間ということもありました。
仕事内容は、患者さんの状態観察(いわゆる検温ですね)、担当患者さんのケアと検査介助が主なものです。

検温は一般病棟では1勤務1回ですが、重症病棟では3時間毎、状態によっては1時間、30分毎と細かくオーダーが出るので神経を使いました。

大きい病院でスタッフが多かったこともあり、週休2日休日は確保できていました。夏休みもしっかりとることができました。

先輩が先にスケジュールを入れてから、ですが・・・。夏休みは海外旅行を計画する人がほとんどでした。

明けで飛行機に乗って国外に出た時の解放感といったら!独身時代はこのために働いていましたね。
大きな旅行は年に1~2回ですが、20代のころは寝ないで遊んでいました。

明けは、同じく明けの友人と買い物してランチしてカラオケです。準夜のあとは閉店まで飲んでから帰宅します。
当時寮生活だったこともあり、同期の友人とはいつも一緒にいました。仲間と過ごすことでストレス解消していたのかもしれません。
30代になってからは、明けで出かけることはなくなりました。

果たして何歳まで、この仕事をできるだろうか?なんて漠然とした不安に駆られました。

体力の低下はもちろんですが、2年目以降のスタッフの指導やチームのリーダー、看護研究など責任のある仕事が増え、疲労していたこともあると思います。

翌日の仕事への影響も考えるようになっていました。20代が適当だったわけではありませんが、大人になったのでしょうね、自分以外のことも考えるようになりました。
お給料は20代で手取り30万円前後。30代には35万円以上いただいていました。

夜勤は準・深あわせて8回くらい。夜勤を10回するともっとあがります。夜勤手当がつきますから。

夏休み前、積極的に夜勤をしたがるスタッフが増えるのは恒例行事ですね。

ボーナスは病院によって違うと思いますが、新人でも冬は50万円以上いただきました。仕事はきついですが、認められてはいるんですね。

東京に就職した友人はもっともらっていましたよ。
病棟を構成するスタッフに、20代が多いのはなぜか分かりますか。結婚・出産で夜勤を続けられなくなるスタッフが多いからです。

私もその一人です。育児休暇を終えいったん復帰したものの、子供がしょっちゅう熱を出し、親に嫌味を言われ、私自身も仕事と家庭のバランスがとれなくなり、退職しました。

それで現在は訪問看護師をしています。

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夜勤を続けるには、周囲にサポートしてくれる人がいなければ、実質不可能です。
元気な20代が病棟の中心になることはもちろん良いのですが、若いスタッフをまとめる経験豊かなスタッフも病棟には必要だと思います。

病院内に夜勤スタッフ専用の託児所があったら、私ももっと続けていたかもしれません。

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