ニコンの人員削減、リストラ、転職する?
ニコンの1000人規模の人員削減、リストラが発表されました。おそらくは希望退職、割増し退職金、等の措置が取られるのでしょう。
結論から言うと、あなたが50歳代なら、何としても会社にしがみついた方が良いでしょう。何か特別なスキルがあるなら別ですが、一般的な技術、資格しか持っていないようなら転職は避けた方が無難です。60歳の定年退職まで、あともう少しの辛抱です。扶養するべき家族や家のローンがあるなら、なおさらです。
しかしながら、住宅ローンを抱えた状態で配置転換、人事異動の辞令を受け取ってしまった場合、誰も住んでいない住宅のためにローンの支払いをしなければなりません。これでは本末転倒ですね。
家族とともに引っ越すことになった場合、新しい住居の手配や子供の転校手続きなど煩雑な作業が発生します。単身赴任という方法もないわけではないのかもしれませんが、中高年になってからの単身赴任も厳しいものがあります。
一応、転職サイトに登録して保険をかけておくのも悪くないでしょう。
一方、あなたが40歳代ないしは30歳代以下なら、転職に踏み切った方が良いでしょう。
まだ、間に合います。
シャープのリストラも、そうですが日本の製造業は自動車産業を除き、国際的な競争力はすでにありません。白物家電などはハイアールなどのアジア系企業の台頭が目覚ましいものがあります。これは外国に旅行に行ったことがある人なら実感するのではないでしょうか?「MADE IN JAPAN」は1980年代がピークでした。唯一、競争力が残っているのが自動車産業です。もっともグーグルが自動車産業に乗り出すという話もあります。国際的な「標準」「基準」が変わってしまえばトヨタやホンダも安泰とは言いかねる部分が出てくるかもしれません。「ルール変更」はアメリカの最も得意とするところです。
話を戻すと半導体製造ではオランダのASML、韓国のサムスン電子が強かったりします。なので、逆に、こうしたアジア企業(中国や韓国など)の外資系に転職するという方法もないわけではないでしょうが。。。ニコンは今後、オリンパスなどと同様に医療器械分野に力を入れる方針だと言われています。技術、開発経験のある人は、こうした企業に活躍の場を求めるのも悪くはないでしょう。
もっとも、製造ラインに携わっていた、いわゆる現場の作業員と間接部門の人は厳しいかもしれません。
もし、あなたが40歳未満なら、畑違いの職種に転職する良い機会かもしれません。
現場でラインにつながり、ただ手を動かすだけの仕事は人件費の安いアジアなどの外国に仕事を奪われることが、大きな経済の流れで決まっています。これを覆すことは難しいでしょう。また、年齢とともに身体は動かなくなるものです。 若い時ならいざ知らず、いつまでも体力勝負の仕事をしていても先は見えないでしょう。身体ではなく頭を使う仕事に転職するなら若いうちです。
- PREV
- ハローワークの空求人に見分け方ある?
- NEXT
- 40歳未満の転職サイト ピタジョブ