薬剤師研究職の転職は難しい?

ある製薬メーカーで研究開発の仕事をしている人がいました。20代の女性です。
国立大学の薬学部を卒業した後、新卒で研究開発の仕事に就きました。私立のFランク大学の薬学部ではなく国立大学ですから、なかなか頭の良い人です。

研究開発室は、女性よりも男性の多い職場でした。製薬企業の開発室ですから新薬の開発研究が仕事です。


新薬の開発と文字で書くと簡単かもしれませんが、新薬の開発なんて、そんな簡単に出来るものではありません。各製薬メーカーが膨大な研究費、人件費をかけて開発にしのぎを削っているのです。それでも商品化にこぎつけるものは、ごく僅かなのが現状です。

しかしながら、上司からかけられるプレッシャーは男性だからとか、女性だからとか、新人だからとかは関係のないものであったといいます。

出来なかった場合、出来なかった理由とともに、今後どのようにしていく予定か、計画等、を報告書にまとめて上司に提出しなければなりません。その報告書も、一回ですんなり受け取ってもらえるわけではなく、何回もダメ出しされて書きなおしを言われます。

いい加減に、そんなラットレースに嫌気がさして転職しました。

結論から言うと、この女性は医薬品卸の会社に転職しました。

医薬品卸の会社では法律により薬剤師の資格を保有している人間を最低一人は各営業所に置かなければなりません。
何もしなくても医薬品卸の会社では薬剤師の資格を持っているだけで価値があるとされているのです。
一応、他の女性事務員と同じく電話対応くらいはしますが、給料は圧倒的に高いことは言うまでもありません。電話がかかってこない時は、つい居眠りをしてしまうほど楽な職場です。ヒマな時は自分の机の上で雑誌を広げて読んでいても何も言われません。辞められると困るのでチヤホヤされます。

他の女性事務員よりも大事に社内では扱われます。

研究開発の職場にいるときは薬剤師の資格を持っていることが当たり前でしたが、医薬品卸の会社では薬剤師の資格がないことが当たり前なのです。

たまに営業マンにクスリのことについて訊かれたら答えるくらいで良い給料をもらえるのです。この20代の女性に職場の不満はないか?と訊いたところ、

「営業マンの男性は文系の大卒ばかりなので、みんなバカに見える。正直な話、ワタシとは釣り合わない。職場に男性との出会いがないのが、唯一の不満かな?」と言っていました。

今回は女性の例を挙げましたが男性も同様です。薬剤師の資格を保有している場合、ノルマのない内勤になる可能性が高いです。

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