中小企業、零細企業を辞めたい
こんにちは。管理人の転職王子、ヤメタイジョーです。今回は「中小企業、零細企業」というテーマです。中小企業、零細企業に勤めている場合、生活していく上で不便なことが、たくさんありますよね。
まず、何と言っても
@給料が安い
基本的に中小企業、零細企業の場合、労働組合もないことがほとんどですから当然でしょう。組合がない場合、会社側と交渉する窓口は基本的にありません。下請けの場合、親会社には未来永劫、頭が上がりません。
@ 馬鹿にされる。見栄え、人聞きが悪い。
中小に勤務しているというだけで人間としてもダメ人間のように扱われることもあります。コンパ、飲み会でも大手に勤務している人間が名刺を出しただけで周囲の視線が変わることも多々あります。
@社長と合わないと辛い
中小零細の場合、社長イコール会社ですから社長と合わないと、なかなか辛いものがあります。理由もなく干されることなど茶飯事です。
大手の場合、人事異動などで合わない上司と離れることも出来なくはないのですが、中小零細の場合、異動しようにも異動先がないことが多いものです。
そこで転職しようと地元のハローワークに行ってみても、求人募集は、これまた同じか、更に輪をかけた零細企業の求人募集しかありません。退職金もボーナスもない会社が多いはずです。
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中小零細企業の人間関係
中小零細企業の特徴の一つに人間関係が濃いということがあります。大手企業では何百人とか何千人の従業員がいますから、一人くらい合わない人間がいても、別段気にすることのないようなことでも従業員数が社長を含めて5人とかの場合、非常に濃密な人間関係になります。仮に一人合わない人間がいる場合、大企業では何百分の一、何千分の一ですが、従業員の数が5人だと五分の一です。2人合わない人間がいると5分の2ですから大変なことになります。
会社での人間関係も非常に息苦しいものになるでしょう。また人事異動もほとんどありません。中小零細企業では異動しようにも異動先がありません。
左遷しようにも左遷先がないことも珍しくはありません。大企業では左遷で済むようなことでも中小零細企業では解雇、馘首、退職という形になります。
下請け工場への出向
かつて、仕事の責任者として数人の部下を従えて下請け会社に出向したことがあります。典型的な町工場、中小零細企業です。期間は約二か月でした。一応、私は親会社から出向してきた人間ということになります。失礼ながら、この中小零細企業の社風というか企業風土は「ゆるかった」です。社則も何もありません。
当時。会社では干されていた私も、それなりの扱いというか、それ以上の扱いでした。
昼食の費用等も下請け会社の経費で全て落としてもらいました。
まるで本国から日本に派遣されたアメリカ人のような扱いです。
元請けと下請けというのは帝国と属国の関係のようではないかと感じたものです。
その下請け会社には外国人労働者が数人いました。外見からしてブラジル人かな?と思い、そのうちの一人にポルトガル語で話しかけてみました。私はかつてブラジル人労働者と一緒に仕事をしていたことがあるので、日常会話程度ならポルトガル語を理解します。
ところがポルトガル語で話しかけられた女性は、キョトンとした顔をして隣に座っていた男性に何て言ったの?と日本語で問いかけるのです。
後で分かったのですが、私が話しかけた女性はフィリピン人で隣に座っていた男性はブラジル人でした。
7.8人のブラジル人労働者の中に一人だけフィリピン人女性がいる形です。
フィリピン人とブラジル人は日本語で会話をしているようでした。ブラジル人は英語もタガログ語も理解しないし、フィリピン人も、またポルトガル語を理解しません。
私はポルトガル語も英語も、それなりに理解するので、彼らとの意思の疎通に問題はありませんでした。フィリピン人は最初、ダンサーとして日本に入国、その後、この下請け工場で働き始めたとのことでした。出向したのは冬場だったのですが厚着のセーターの上からでも、そのグラマーな体型が判別出来ました。
フィリピンの芸能プロダクションで審査を通過したのですから顔だって美人です。
フィリピン人もブラジル人も同じ派遣会社から来ているということでした。この派遣会社のオーナーはペルー人ということでした。ひと月もいると下請け会社の人間とも、それなりに親密になります。
当時の仕事の状況でいうと、私が直接、関わりがあるのは日本人労働者のみで外国人労働者とは直接の関わりはありませんでした。
それで、出向の期日も残り僅かになった頃、仕事で関係のあった日本人女性から、フィリピン人女性と3人で昼食を食べに行かないかと誘われました。一応、昼食は下請け会社から支給されます。
私は、このことを理由にして、お誘いを断りました。今、思えば、このフィリピン人女性からのお誘いだったのでしょう。断った次の日には食堂で、この女性から凄い顔で睨み付けられました。実はあの当時、私は婚約破棄したばかりで誰とも付き合うつもりはなかったのです。
出向最後の日、全員に礼を述べて別れの挨拶をしました。あのフィリピン人女性にも別れの挨拶を述べました。私は、ただ一言「元気でな」とだけ言いました。
この日を境に、この女性は出向していた会社を退職、新しくテレビ工場で働くことになっととのことでした。甘いような苦いような切ない過去の想い出です。
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