無職,これから、どうしよう?

 

無職の時、人生というか、世の中、あるいは自分自身の人生を呪いたくなりました。

当時、私が25歳の時でした。

仕事で大失敗をして、本来なら懲戒解雇になってもおかしくないところでしたが、諸般の事情で、依願退職の形になりました。

依願退職なので失業保険をもらえるのは離職手続きが完了してから3か月後です。

当然、その3か月間も生活費はかかります。

幸いなことに実家暮らしでしたから、食事にだけはありつけました。

初めての転職活動

当時は、就職氷河期と呼ばれる時代でした。

また、今みたいに転職サイトがインターネット上にたくさん存在する時代ではなく、私の住んでいた地方都市では、「転職」といえば公共職業安定所、ハローワークでしか探せないような状況でした。

年齢的に若かったので、だいたいの会社は面接にまで、こぎつけることができました。

そこで、必ず聞かれる質問が、

「前職をなぜ、やめた?」
です。

私は、バカ正直に仕事で失敗したことを説明しました。

これで、ほとんどの会社は不採用になりました。

後で知ったのですが、こういう質問がきたときは、ただ単に、

「合わなかった」

とだけ言えば良いのです。

この時に間違っても前職の悪口を言ってはいけません。

この応募者は、うちの会社で働くことになっても、また悪口を言って辞めていくんだな、と思われるだけです。

仮に前職が、どれだけブラックな職場であったとしても、前職の悪口については固く口を閉ざしましょう。

年齢と同じだけ面接を受ける?

この無職の時に聞いた話で、

「年齢と同じだけの数の会社の面接を受けたら、転職は決まる」

というものがありました。

この時の私の年齢は25歳ですから、25個の企業面接を受ければ、決まるという話でした。

後で振り返ると、この話は当てになりませんでした。

しっかりと自分の過去の棚卸しをして、何ができるか、何をしたいか?

こうしたことを、きちんと考えて戦略的に行動したほうが、無駄な時間とオカネを使わなくて済みます。

履歴書1枚、証明社員、1枚にもオカネはかかります。

ムダな出費は避けたいものです。

仕事は選ばなかったら必ずある

私が転職を決めたのは、「仕事は選ばなかったら必ずある」という事実に気付いたからです。

当時、お笑い芸人が外国をヒッチハイクする番組が放送されていました。

番組のなかで、お笑い芸人が、

「仕事、探さないとね」

とつぶやいていたのです。

これを見て、「なんだ俺と同じじゃないか」と思ったものです。

放送されている番組のなかで、お笑い芸人たちは仕事を選ばず、どんなことでもやっていました。

言葉もまともに通じない外国で単発のアルバイトの仕事をしているのです。

この様子を見て、「なんだ、仕事なんていくらでもあるじゃないか。今まで転職が決まらなかったのは、単に自分が選んでいただけなんだ」ということに気付いたのです。

不思議なことに、この事実に気付いた翌日には、すぐに仕事が決まってしまいました。

しかも、応募先の社長のほうから、頭を下げて

「ウチに来てください!」

と言ったのです。

斎藤一人さんの言うところの「困ったことは起こらない」かもしれません。

それまでは、自分が仕事を選ぶのだという考えでしたが、

仕事が自分を選ぶのだ、という考えに改まってからは、本当にすぐに決まりました。

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