シャープ、40歳以上のリストラ
こんにちは。管理人の転職王子、ヤメタイジョーです。今回は「シャープ、40歳以上のリストラ」というテーマです。
シャープの先行きが、ずいぶんと怪しいものになってきています。若い人の雇用は守ると買収先の台湾企業、ホンハイ精密工業の郭会長は述べています。
逆を言うと40歳以上のシャープ社員はリストラ、早い話がクビということです。私の友人も大阪のシャープ本社に勤務していますが、この吸収合併の件ついては口が重いです。
私の友人のシャープ社員は、有名国立大学を卒業後、シャープ本社で働き始めました。入社後、すぐに会社より渡米を命じられました。目的はアメリカの弁護士資格を取得するためです。
彼は結婚して間もない嫁と愛犬を連れてワシントンDCのロースクールに入学しました。この時に彼は「留学中に革命でも起きて会社の体質が変わっていたらいいな」と言っていました。私は当時、この言葉の意味がわかりませんでした。
今、思えば、遅かれ早かれ、こうした経営危機を迎えることを、彼は本能的に知っていたのでしょう。
ワシントンDCのロースクールでは世界中から、いろんな国の人間が資格取得のために来ていたといいます。2年間のアメリカ留学の後、彼は難なく英語で出題される米国弁護士資格の試験に一発で合格し、日本に帰国しました。
しかし、残念ながら、彼が期待した「革命」は社内では起きていませんでした。大阪のシャープ本社に戻って来て見たものは、更なる硬直化と業績不振です。彼の専門の知的財産権についても、怪しいものです。本当にアメリカの弁護士資格が必要だったのかは、疑問の残るところだったといいます。もっとも彼個人にしてみれば、一生使える資格を取得したので良かったのかもしれませんが。
シャープにすれば売るものがなくなれば知的財産権も売ってカネに変えなければなりません。
そしてやってきたのが、台湾のホンハイ精密工業への身売りです。役員たちは、どうなるのでしょうか?うまく逃げおおせるのでしょうか?彼自身は現在39歳、微妙な年齢です。
ホンハイの郭会長は40歳以上のリストラを言明していますが、一体、いつの時点での40歳かは良く分かりません。買収が完全に完了してからの40歳なのか、それとも新聞発表があった時点での40歳なのか?
39歳のシャープ社員、家族は嫁と長男と愛犬。有名国立大学を卒業、アメリカの弁護士資格を持つ彼は、無事に自分と家族を守ることは出来るのでしょうか?
保険をかける意味で、無料転職サイトに登録だけしておくのも、悪くはないと思います。何かが起きてから動くのでは遅すぎますから。
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