中途採用の転職で経歴詐称?
こんにちは。管理人の転職王子、ヤメタイジョーです。今回のテーマは経歴詐称です。
知人の小売業(ドラッグストア)の社長さんから面白い話を聞きましたので、ご紹介させていただきます。
その社長さんは業務拡大のための増員求人、またパートで産休に入った人の欠員求人を地元のハローワークに出されていました。
正直な話、そこの会社の規模は零細企業です。大手の転職サイトへの求人広告は費用が高いので使えません。求人募集はもっぱら地元のハローワークに出していました。
そして、応募面接に来るような人間では、まともな人間の方が少ないということでした。
採用面接にもジーンズにサンダル履きでガムを噛みながらやってくるような人間もちょくちょくいるということです。
そんな中、一人の20代の若い男性が面接にやってきました。きちんとスーツを着てネクタイも締めています。
履歴書もコンビニのビニール袋に入れてきたり、裸で持ってくるのではなく、おしゃれなブリーフケースに入れて持ってきました。
社長さんは、履歴書の入った封筒を開けて驚愕しました。久しぶりに大卒の人間が応募してきたからです。
しかも職歴を見ると、取引のある医薬品卸で働いていた経歴があります。文系卒で薬剤師の資格こそないものの、ここ最近では大当たりの応募者です。
社長は、その場で即決して、「是非、ウチに来てください。お願いします」と応募者に頭を下げました。
社長は、久しぶりに感激して応募者に質問するよりも、自分の現在の会社の状況や成り立ちを説明しはじめました。面接といっても社長が一方的に話すだけで応募者に対して質問は、ほとんどしませんでした。
その日は、夜もふけてきたので、この20代の若者と一緒に食事をして、社長のお気に入りの夜のお店にまで彼を連れて行きました。
そして、切りの良いところで、彼には翌月の1日から出勤してもらうことにしました。
それから、しばらくして判明したのですが、彼はこの社長の会社と取引のある医薬品卸会社に新卒で入社したのですが、取引先を怒らせて営業から左遷、倉庫で内勤の仕事をしていたというのです。
履歴書には嘘は書いてありませんから経歴詐称ではありません。しかしながら、彼本人の職歴、経歴について詳しく書いてあるわけでもありません。
社長は「やられたな」と言っていました。
ただし、この20代の若者ですが、仕事ぶりは非常に真面目で良い買い物だったと社長はいっていました。
採用する側にしてみれば、本人にそれまでの詳細な職歴を確認するべきだったのかもしれません。
また応募する側も一人合点するのではなく、求人条件、応募条件をきちんと確認するべきでしょう。
昨今はブラック求人と呼ばれる求人もたくさんあるようです。
美味しい勤務条件をぶら下げておいて、いざ入社してみたら当初の約束とはまったく違う勤務条件だった、なんて話は良く聞きます。
採用する方も採用される方も、恋愛と同じく、お互いに誤解があって初めて雇用契約が成立するのかもしれませんが。。。
関連記事
- PREV
- 夜勤明けの睡眠時間は?
- NEXT
- 接骨院で労災手続き?