退職 慰留 引き止めを拒否?

私がかつて辞表を上長に提出したときのことでした。

上長は渋い顔をして、「ダメだ!認めるわけにはいかない!」語気を荒げて言いました。
退職を慰留されたのです。 カバンの中から取り出そうとした退職届を受け取ろうとはしません。私と上長の二人しかいない応接室に重い空気が淀みます。

当時、勤務先の会社では、ある仕事の案件を下請けの中小企業に業務移管する準備にかかっていました。

そして、私は、その業務移管の責任者でした。私が仕事のチームから抜けると業務移管が事実上、空中分解することになります。

今まで、私の直属の上司である「主任」から私がパワーハラスメントを受けていても見て見ぬふりをしていたくせに、自分に都合が悪くなると一方的な理屈を押し付けてくる。人間なんて勝手なものです。サルから進化するときに進化の方法を間違えたのでしょうか?

それで、その業務移管の進捗状況が遅いという理由で、上長の直接の部下、私の直属の上司、「主任」から殴る蹴るの暴行、傷害事件を起こされたのが、この辞表を提出する二週間前のことでした。

蹴られた部分は内出血を起こし、青く腫れあがっていました。病院では第三者行為ということで健康保険は使えませんでした。通常、こういう場合は直ぐに病院から警察に連絡が行くそうです。

CTスキャン等を使い、検査をしたので結構な費用がかかりました。健康保険が使えないから尚更です。財布の中の所持金で足りない部分は病院のATMでおろして支払いました。

病院でもらった「全治二週間」の診断書を持って会社に行き、翌日から出社しない旨を上長に伝えました。上長は、困惑した表情をしましたが、渋々、了承してくれました。そして、上長はまず事件のもみ消しを画策したようです。

まず、それとなく「病院では本当のことを言うな。会社で傷害事件を起こされたことは伏せておけ」と、ハッキリとではないですが、それとなく圧力をかけてきました。「会社でもめ事を起こしたら、どうなるかわかってるんだろうな」という意味のことを柔らかく言ってくるのです。言葉尻は丁寧でしたが顔の表情は「鬼」のようでした。

こちらとしては面従腹背です。「わかりました」とだけ言って転職活動に入りました。こんな傷害事件を起こされる会社に、これ以上いるつもりはありませんでした。ブラック企業からは早めに逃げるが勝ちです。

猶予期間は診断書に記載された二週間なのでハローワークで求人探しなんて悠長なことはしていられません。転職サイトを使って求職活動をしました。

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案外、簡単に希望の条件に合う仕事が見つかり、拍子抜けしました。

採用通知をもらった、その足で、当時在籍していた会社に辞表を提出しに行ったのです。そして、それが冒頭の場面です。

退職を慰留されましたが、引き止めを拒否しました。 それまで会社の中で「早く辞表を出せよ」と言わんばかりに干しておいて、必要なときだけ慰留する。ブラックな体質な会社からは、早く逃げ出して心身の健全化をはかりましょう!

世の中には、もともな会社はいくらでもあります。

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