冬場の通勤


冬場の通勤、特に厄介なのが往路よりも帰路である。私は車内の換気、タバコの匂いを車外に吐き出すために運転席側の窓を少しだけ開けているのであるが、この僅かな隙間から横に降る雪が入り込み、シートやいろんな箇所が雪まみれで水浸しになる。

さあ、仕事が終わった!帰ろう!となっても車内が雪まみれだとゲンナリしてしまう。こんなことは雪国に住んでいない人間にしたら火星の裏側で起きた出来事の如く想像の付きにくいものかもしれないが。また、非喫煙者にしてみれば関係のないことかもしれないが。寒さをこらえてキーを差し込み、エンジンをかける。しかしながら、直ぐにスタートとは行かない。

車のフロントガラスガラスも凍りつき、雪を溶かさないことには前が見えないので運転することが出来ないのである。暖房をフロントガラス側に設定してエンジンを掛けっぱなしにして10分ほど待って初めて前方の視界が開ける。ワイパーも時折、動かす。ワイパーは春になれば交換しなければならない。


走行する時のギアは当然、2速ないしはSに入れる。いくら冬用タイヤ、スタッドレスタイヤを履いているといっても雪道でのD、ドライブギアは自殺行為である。ヘッドライトの前も、きちんと除雪しないと雪で遮られて前方の道路を照らさない。ただでさえ、冬場の夜間の走行は危険なのに。間違って道路をはみ出し交通事故でも起こしたらシャレにならない。

左側を確認するため助手席側の人間を開けようとしても凍りついて開かない。
走行中に少しでもヤバイなと感じたらコンビニエンスストアの駐車場にクルマを停めて待機、異常の点検。

走行中に気を付けるべきはブレーキである。凍った路面でブレーキを踏むとスリップしてしまい非常に危険である。ブレーキはエンジンブレーキが基本である。ブレーキペダルは極力、踏まないようにする。それとFF、前輪駆動車はケツを振りやすいので、重りを入れる。無くても良いのかもしれないが。

ブレーキを踏む時に気を付けるのは屋根の雪がフロントガラスに落ちないようにすることである。万が一、落ちてしまったら視界が遮られるので、速やかにハザードランプを付けて路肩に停車。雪を前面から除けてから発進する。駐車の時は、フロントガラスのワイパーは凍結防止のために立てておく。

寝かせたままにしておくとワイパーが凍りついてしまい傷んでしまう。通勤に厄介な冬場の習慣である。これが日勤のときならまだしも、深夜に仕事が終わる遅番の交替勤務の時などは泣きたくなる。春までの辛抱である。

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