スマップの独立解散とサラリーマンの派閥

スマップの独立騒動を見ていて思うのが、結局、芸能人、スターと言っても人間であり、やっていることはサラリーマンと同じじゃないか。場合によってはそれ以下かもしれないということです。

まず、ことの発端は同族企業であるジャニーズ事務所で血縁関係のない飯島女史がヤリ手として浮上してきた。ドル箱となったスマップですが、他のグループは藤島ジュリー景子、藤島メリー泰子の親子の息がかかっているのに対して、SMAPは違う。

権力の禅譲、後継者として自分の子供を社長の座につけるときに、仕事の実力はあるけれど創業者一族の人間ではない飯島女史は目障りだった。それで飯島女史を解雇した。女史に恩義のある、信頼関係のあるメンバーが独立を画策した。そして、その独立を潰された。

その独立潰しは正面から戦うのではなく、木村拓哉の嫁である工藤静香を経由して行われた。実力があるが故に疎まれる。よくあるパターンです。戦国大名の御家騒動にも、このような事例があったはずです。

サラリーマン社会でも、良くあるではないですか。社長のバカ息子に次期経営者の座を明け渡すために、社内の実力者を粛清してしまう。そして有能な人がいなくなったため会社が弱くなる。ダイエーなども、これと似たような事例ではなかったですか。

さらに驚いたのがアイドルグループはメンバーの中で結婚できるのは一人だけという不文律です。こんなプライベートなことにまで干渉されて、よく不満が表沙汰にならないものです。私なら絶対にこんな業界からは転職します。

いつぞや女性アイドル(AKB48)で恋愛禁止の掟をやぶったという理由で丸刈りにして詫びをいれた女の子がいましたが、芸能界がいかに異様な世界かを垣間見たような気がします。結局、「性」を商品化しているということになるのでしょう。

さらに思ったのが5人のうちの派閥です。木村拓哉派と中居正広派に分かれていがみ合う。独立を5人で打ち合わせしておきながら土壇場になって木村拓哉が寝返る。

中居正広が他の4人に「木村とは口をきくな、しゃべるな」と言ったとか言わなかったとか。学校の教室でスクールカーストを争っているかのような印象を受けたのは私だけでしょうか。

華やかに見えるショービジネスの世界ですが、結局、人間のやることです。子供が学校でやること。サラリーマンが会社でやっていることと何も変わらないような気がするのは私だけでしょうか?

いづれにせよ。この一連のお家騒動ではファンは蚊帳の外に置かれています。ネットで声を上げることくらいしか出来ません。そして、そもそも何故、このような事態になったかというとたくさんのファンがいるからです。CDを買う人がいるからです。コンサートに足を運ぶ人がいるからです。

誰からも支持されていないグループであれば、誰も何も騒ぎません。この騒動を見て「あー、あほくさ」と思ったならば、ファンをやめてみるのも良いかもしれませんね。

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