工場でのパワーハラスメント

かつて私が工場で経験したパワーハラスメントに、自分の安全靴の先端で相手の安全靴の先端を蹴り飛ばすというのがあります。

いくらヤンキー上がりのバカとガラの悪い人間が圧倒的に多い職場とはいえ、やはり会社の中で人を殴ってケガをさせたらマズイという考えがあるわけです。

しかしながら、気に食わない部下がいる。仕事を覚えない部下がいる。仕事の遅い部下がいる。そんな人間をやっつけたい。可能であれば退職に追い込みたい。辞表を提出させたい。自分の口から「会社を辞めます」と言わせたい。

少なくとも自分の管轄の部署からは追い出したい。

そんな時には、どうするかというと自分の安全靴の先っちょで相手の安全靴の先っちょを蹴っ飛ばすのです。安全靴の先端には保護目的で鉄が入っています。

なので、蹴っ飛ばしたくらいでは絶対にケガをすることがありません。

パワハラ上司が気に食わない部下に、蹴る。ケル。ける。

安全靴の中に入っている鉄が歪むのではないかと思うほど、蹴り続ける場面を見たことがあります。
派遣社員の人であれば、この方法で二週間もあれば退職に追い込めます。派遣契約が云々ということも関係ありません。現場は現場の仕事が第一です。上の人間の決めた雇用契約なんかクソ喰らえです。正社員でも、しばらくこんなパワハラが続くとイヤになって会社に来なくなったりします。


まともな会社であれば人を殴った方が辞表を提出しなければならないのかもしれませんが、バカの多い工場では何の問題もなかったりします。この程度であれば、わざわざ警察に訴えて裁判を起こす人間もいません。病院の診断書でもあれば話は別かもしれませんが、狙って絶対にケガをしないところを攻撃しているのです。

私の知る限り、この方法でパワーハラスメントを行い問題になったことは一回もありません。

そして希望通りに退職に追い込むことに成功したパワハラ上司は誇らしげに、こういうのです。

「イヤー、またやめさせちゃったよ」

まるで、仕事で良い成績、数字をおさめたかのような表情で言うのです。こうした上司の人相が悪人顔であることは言うまでもありません。時代劇に出てくる悪役のような顔をしています。

しかしながら、こうしたパワハラ上司もまた、吸収合併により、吸収先の親会社から出向してきた、さらにその上の上司により退職に追い込まれました。

因果応報かもしれませんね。

 

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